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東京の冬の風物詩として、今や誰もがその風景を思い浮かべることができる六本木ヒルズの輝き。
しかし、けやき坂イルミネーションの歴史や、それがいつから始まり、どのように進化してきたのかという深い背景については、意外と知られていないことが多いのではないでしょうか。
毎年約700万人もの人々が訪れると言われるこの場所は、点灯式に登場する歴代ゲストの豪華な衣装や「今年は誰が登場したか」といった話題だけでなく、計算し尽くされた撮影スポットとしての魅力や、東京タワーとの美しいコントラストでも世界的に知られています。

昔のデザインから現在に至るまで、期間や時間によって変化する光の演出技術、そしてどこかにあると言われる「隠れハート」のイルミネーションを探す宝探しのような楽しみなど、知れば知るほど奥深い魅力が詰まっています。

今回は、そんなけやき坂イルミネーションの20年以上にわたる変遷や、Snow Manとの関わりが生んだ新たな文化も含め、私自身が現地で感じた熱気とともに徹底的に調べ上げた情報を、余すことなく詳しくご紹介します。

記事のポイント
  • 2003年の開業から続く「SNOW & BLUE」のデザインコンセプトと歴史的意義
  • 時代を彩った豪華な歴代点灯式ゲストや話題のアイドルの詳細な記録と背景
  • 隠れハートの出現パターンや東京タワーが最も綺麗に見える撮影スポットの攻略法
  • LED電球数の推移やグリーン電力証書を活用した環境への先進的な取り組み

けやき坂イルミネーションの歴史と2003年からの変遷

六本木ヒルズの開業とともに歩んできたけやき坂イルミネーションは、単なる季節のイベントを超えて、東京という都市のブランディングや景観そのものを変えてきた存在だと言えます。
ここでは、その始まりから現在に至るまでのデザインの進化や、時代を映す鏡のようなゲストたちの変遷について、当時の社会背景を交えながら詳しく見ていきましょう。

出典:roppongi hills

いつから始まった?開業当時の輝き

2003年、東京の夜景が変わった日

けやき坂イルミネーションがいつから始まったのかというと、六本木ヒルズが開業したのと同じ2003年の冬です。今でこそ青や白のLEDイルミネーションは街中で見かけますが、当時、日本の街のイルミネーションといえば、白熱電球(豆電球)を使用した「シャンパンゴールド」や「暖色系」が圧倒的な主流でした。冬の寒さを温かみのある光で包むというのが、それまでの常識であり定石だったのです。

そんな中、六本木ヒルズはあえて「SNOW & BLUE(スノー・アンド・ブルー)」という、青と白の寒色系の光を採用しました。このデザインを手掛けたのは、世界的な照明デザイナーである内原智史氏です。約400メートルにわたるけやき並木に、「都会のど真ん中に白銀の世界を出現させる」というコンセプトは、当時の東京において非常に革新的であり、ある種の「衝撃」をもって受け入れられました。温かさを求める冬に、あえてクールな光を灯す。この逆転の発想が、六本木ヒルズという新しい街の「先進性」や「未来志向」を強烈に印象付けたのです。

「SNOW & BLUE」に込められた哲学

この「SNOW & BLUE」は、単に色が青いだけではありません。実際に近くで見てみると分かりますが、青色LEDと白色LEDが絶妙なバランスで配合されており、見る角度や距離によって表情を変えます。それはまるで、降り積もった雪が月の光を反射して輝くような、静謐で上品な輝きです。

内原氏は、六本木という街が持つ「大人の街」「知的な街」というアイデンティティを光で表現しようとしました。派手な点滅や極彩色の演出ではなく、あえて色数を絞り込み、光の質にこだわることで、訪れる人が自分自身の内面と向き合えるような、静かな感動を呼ぶ空間を作り上げたのです。この哲学は20年以上経った今も変わることなく受け継がれており、流行り廃りの激しい東京において「変わらない美しさ」としての価値を確立しています。

東京タワーとの運命的なコントラスト

また、地理的な特性も見逃せません。けやき坂通りの東端からは、東京のシンボルである「東京タワー」を正面に望むことができます。東京タワーのライトアップは伝統的に暖色(オレンジ)系の「ランドマークライト」です。そのため、手前のけやき坂の「青白いクールな光」と、奥にそびえる東京タワーの「赤い温かな光」が、視界の中で重なり合い、強烈かつ美しい補色対比を生み出します。

出典:roppongi hills

この「冷たさと温かさ」、「近景と遠景」、「現代的なLEDと伝統的なタワー」というコントラストこそが、六本木ヒルズのイルミネーションを唯一無二のフォトスポット足らしめている視覚的構造なのです。もしけやき坂が暖色系のイルミネーションだったとしたら、東京タワーと同化してしまい、これほどのインパクトは生まれなかったでしょう。

歴代ゲストと点灯式の華やかな記録

毎年の点灯式に登場するゲスト、通称「SNOW QUEEN(スノークイーン)」などは、その年を象徴する「時代の顔」とも言える方々ばかりが選出されています。このゲストの変遷を紐解くと、メディアや世の中が求める「理想の女性像」の変化、そしてエンターテインメントの潮流が見て取れて非常に興味深いです。

2000年代:正統派女優たちが彩る「憧れ」の時代

初期の頃は、石原さとみさんや小雪さん、武井咲さんといった、国民的な知名度を持つ正統派の女優さんが多く起用されていました。2008年に登場した石原さとみさんは、クリスマスイブが誕生日であることにちなんで選ばれ、純白のドレス姿はまさに「雪の女王」そのものでした。また、2009年の小雪さんは、そのクールビューティーな佇まいが「SNOW & BLUE」の世界観と完璧にマッチしていました。

この時代のゲスト選定は、六本木ヒルズが開業当初に掲げていた「ハイエンド」「憧れの場所」「文化都心」というブランドイメージを強化する狙いがあったと考えられます。誰もが知る大女優が、厳かに点灯ボタンを押す。それは、この場所が東京の中心であることを宣言する儀式のようなものでした。

2010年代:SNS拡散とファッションアイコンの台頭

その後、2010年代に入ると、板野友美さんや中村アンさん、新木優子さんといった、同世代の女性から圧倒的に支持されるファッションアイコン的な存在の方々が起用されるようになります。これは、スマートフォンの普及とInstagramなどのSNSの台頭と無関係ではありません。

単に見るだけでなく「写真映え」や「ファッション性」が重要視され、彼女たちの発信力を通じて、F1層(20〜34歳の女性)への訴求が強化された時期です。特に2018年の新木優子さんは、総額約1億円相当のティファニーのジュエリーを身に着けて登場し、バブル期を彷彿とさせるようなラグジュアリーな演出が大きな話題となりました。彼女の投稿を見た多くの女性たちが、「私もあんな風に写真を撮りたい」とけやき坂に足を運んだのです。

主なゲスト
(敬称略)
備考・背景・エピソード
2003(資料確認中)記念すべき開業初年度。SNOW & BLUEの衝撃的なデビュー。
2007吉瀬美智子木枯らしが吹く中、美しいオフショルダードレスで登場。
2008石原さとみクリスマスイブが誕生日であることにちなんで起用。
2009小雪約38万灯を点灯。映画『ラスト・ブラッド』等の公開年。
2010武井咲当時16歳。「雪の妖精」のような存在感で登場し話題に。
2013板野友美10周年記念。AKB48卒業直後、赤いドレスで新色「CANDLE & RED」を点灯。
2014中村アン白い馬車に乗って登場し、プリンセスのような演出がメディアを席巻。
2016藤原紀香結婚直後の幸せなオーラと共に、大人の余裕を感じさせる登壇。
2017松下奈緒ピアニストとしての知的なイメージがヒルズと合致。
2018新木優子15周年。ティファニーとのコラボで総額約1億円のジュエリーを着用。
2020Snow Man初の男性グループゲスト。岩本照、渡辺翔太、ラウールが登場し時代を変えた。
2022岡崎紗絵3年ぶりに女性ゲスト形式が復活。「SNOW QUEEN」の再来。
2024吉瀬美智子2007年以来、17年ぶり2度目の登壇。「原点回帰」を象徴。

Snow Manなど話題の出演者

2020年の衝撃:男性アイドル起用の背景

けやき坂イルミネーションの長い歴史の中で、最も大きな転換点となり、社会現象とも呼べる盛り上がりを見せたのが2020年です。それまで女性ゲストが通例だった点灯式に、初めて男性アイドルグループであるSnow Man(岩本照さん、渡辺翔太さん、ラウールさん)が登場したのです。

2020年といえば、新型コロナウイルスの影響で多くのイベントが中止や縮小を余儀なくされた年でした。そんな閉塞感が漂う中、飛ぶ鳥を落とす勢いの彼らを起用したことは、六本木ヒルズからの「エンターテインメントの火を消さない」という強いメッセージにも感じられました。彼らはスーツに身を包み、自分たちの手で点灯スイッチを押した瞬間、街に光が戻った感動を率直な言葉で語り、多くの人々に勇気を与えました。

「#渡辺ブルー」に見るファンダム文化との融合

この起用は単なるPR以上の効果をもたらしました。ファンの間では、メンバーの渡辺翔太さんのメンバーカラーが「青」であることから、イルミネーションの青と掛け合わせた「#渡辺ブルー」というハッシュタグが自然発生的に生まれ、SNS(特にTwitter、現在のX)でトレンド入りするほどの爆発的な拡散を見せました。

これまではカップルのデートスポットという認識が強かった場所に、「推し活」として訪れるという新たな層が大量に流入したのです。現地では、アクリルスタンド(アクスタ)やぬいぐるみをイルミネーションにかざして写真を撮る姿が日常風景となり、所謂「聖地巡礼」としての価値が生まれました。

2020年だけでなく、翌2021年もSnow Manが関連イベントに登場したことで、この「推し活×イルミネーション」という楽しみ方は完全に定着しました。彼らが身につけていたティファニーのアクセサリーへの注目も集まり、経済効果も計り知れないものがあったと言われています。

昔のデザインとテーマ色の進化

けやき坂イルミネーションといえば「青と白」ですが、実はこの基本コンセプトを守りつつも、その年ごとのテーマに合わせて柔軟な進化を遂げています。特に節目となる周年イヤーには、驚きのある演出が用意されてきました。

10周年の革新:「CANDLE & RED」の温もり

開業10周年を迎えた2013年には、演出に大きな変革がもたらされました。それが、暖色系の新色「CANDLE & RED(キャンドル・アンド・レッド)」の導入です。これは赤、アンバー(琥珀色)、キャンドル色を基調としたグラデーションで、従来のクールな印象とは対照的な、温かく情熱的な輝きを放ちました。

重要なのは、これが「常時点灯」ではなく、「毎時0分から10分間だけ切り替わる」といった時間限定の演出だったことです。「青い光」を見た後に「赤い光」も見たいという心理を喚起し、来街者の滞在時間を延ばす効果を生みました。寒空の下、「あと5分で赤くなるから待とうよ」という会話が生まれ、街への滞在時間が自然と長くなる仕掛けです。

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15周年の進化:「LIVE veil」と動画映え

開業15周年を迎えた2018年には、「LIVE veil(ライブ・ベール)」というテーマが掲げられました。これは、単に色が切り替わるだけでなく、光が「揺らぐ」「流れる」ような動的なプログラム制御を導入したものです。約70万灯(当時)のLEDを細かく制御することで、風になびくベールのような光の動きを表現しました。

これはInstagram StoriesやTikTokなど、動画でのシェアが一般的になった時代のニーズに完璧に応えたアップデートでした。静止画だけでなく、「動いているイルミネーション」を撮るという新しい楽しみ方が提案されたのです。

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伝統と革新のバランス

その後も、「CANDLE & AMBER」としてより高級感のある琥珀色を導入したり、2023年以降は原点回帰として「SNOW & BLUE」の純度を高めたりと、微調整が続けられています。「変わらないために、変わり続ける」。そんな老舗ブランドのような矜持が、毎年のデザインには込められています。

電球数の増加と環境への配慮

40万灯から80万灯へ:圧倒的密度の秘密

イルミネーションの華やかさを支えているのは、圧倒的な「光の密度」です。2003年の開始当初、けやき坂全体で使用されていたLEDは約40万灯〜43万灯程度でした。これでも当時は十分な数でしたが、技術の進化とともにその数は年々増加し、10周年の2013年には倍増に近い約105万灯を記録、現在も約80万灯〜90万灯という驚異的な数を維持しています。

これは、1本のけやきの木に対して1万灯以上のLEDが手作業で丁寧に巻き付けられている計算になります。この高密度な配置が、写真に撮った際の「光の壁」のような没入感を生み出しているのです。枝の先端まで緻密に計算して配置されているため、木々のシルエットが夜空に美しく浮かび上がります。

出典:roppongi hills

グリーン電力証書によるサステナブルな運営

「これだけの電気を使って、環境には悪くないの?」と心配される方もいるかもしれません。しかし、六本木ヒルズはその点でも非常に先進的です。まず、まだ一般的ではなかった2003年から、省エネ性能に優れたLED(発光ダイオード)を全面的に採用していました。白熱電球と比較して消費電力を約85%削減できるLEDの早期導入は、環境先進都市としてのステートメントでもありました。

さらに現在、けやき坂イルミネーションで消費される電力は、「グリーン電力証書」の仕組みを活用することで、実質的に再生可能エネルギー(風力やバイオマス発電など)で賄われています。「綺麗な景色を楽しむこと」と「地球環境を守ること」を両立させるこの取り組みは、SDGsが叫ばれる現代において非常に重要な意味を持っています。

グリーン電力証書制度とは、再生可能エネルギーによって発電された電気の「環境価値」を証書化して取引する仕組みです。これにより、六本木ヒルズのように自家発電設備を持たない場所でも、クリーンなエネルギーを使用しているとみなすことができます。
(出典:資源エネルギー庁『グリーンエネルギーCO2削減相当量認証制度』

けやき坂イルミネーションの歴史を感じる撮影スポット

約400メートルの通りには、歴史の中で定番となった王道の撮影スポットや、常連客だけが知る隠れスポットが存在します。
漫然と歩くだけでは見逃してしまう、撮影のポイントと楽しみ方を伝授します。

出典:roppongi hills

ハートの場所と撮影の攻略法

幸せを呼ぶ「隠れハート」伝説の始まり

けやき坂イルミネーションには、訪れる人々を夢中にさせる「遊び心」が隠されています。それが、どこかにハートの形をしたイルミネーションが紛れ込んでいるという演出です。これは2014年頃から始まったと言われている人気の仕掛けで、SNSを通じて「見つけると恋が叶う」「幸せになれる」といった都市伝説的な噂が広まりました。

出現パターンと見つけ方のコツ

この「隠れハート」ですが、実は常時点灯しているわけではありません。過去の傾向では、毎時00分や30分といった「正時・半」のタイミングで、約5分間だけ点灯するレアな演出として行われることが多いです。場所についても毎年微妙に変更されますが、傾向としてウェストウォーク付近の木や、坂の途中にある比較的低い位置の枝に仕込まれていることが多いです。

色は赤やピンクであることが多く、青と白の世界の中でポッと温かい色が灯るため、意識していれば見つけることができます。ただし、その大きさは手のひらサイズ程度と意外に小さいため、目を凝らす必要があります。

ハートのイルミネーションは色が変化するタイミングで見逃してしまうこともあります。周りの人が急に上を見上げて指差したり、写真を撮り始めたりしたら、そこにハートがある合図かもしれません。見つけたら迷わずシャッターを切りましょう。

東京タワーが見える絶景ポイント

王道中の王道「けやき坂連絡ブリッジ」

けやき坂イルミネーションの最大の魅力は、やはり東京タワーとのコラボレーションです。この構図を最も美しく撮影できるのが、「けやき坂連絡ブリッジ」の上です。

六本木ヒルズの森タワーとレジデンス棟をつなぐこの橋の上からは、道路の真ん中から撮影したようなシンメトリー(左右対称)の構図で、光のトンネルの先に東京タワーが完璧に収まります。ここは間違いなく一番人気のスポットであり、クリスマス直前には入場規制がかかることもあるほどの混雑ぶりです。もし混雑を避けたい場合は、平日の20時以降など、少し遅い時間帯を狙うのが良いでしょう。

穴場スポット「エスカーダ前」からの構図

また、もう一つの穴場としておすすめなのが、坂の上にあるブランドショップ「エスカーダ(ESCADA)」前あたりです。ここからは、坂を下っていく光の川の流れと、その先にそびえる東京タワーを少し見下ろすようなアングルで撮影でき、奥行きのあるドラマチックな写真になります。連絡ブリッジほど混雑していないことが多く、じっくりと構図を決めて撮影したい方にはこちらがおすすめです。

今年の開催期間と点灯時間

クリスマスまでの限定期間である理由

イルミネーションを確実に楽しむためには、正確なスケジュール把握が不可欠です。例年の傾向からすると、けやき坂イルミネーションは11月上旬から12月25日のクリスマス当日まで開催されることが通例です。

多くのイルミネーションイベントが2月のバレンタインデー頃まで続くのに対し、けやき坂はクリスマスできっぱりと終了するのが特徴です(※過去にはバレンタインまで延長された例外もありましたが、基本的にはクリスマスまでと考えた方が無難です)。この潔さが、期間中に「絶対に行かなければ」という特別感を高めているとも言えます。

狙い目の時間帯:マジックアワーの魔法

点灯時間は通常17:00から23:00頃まで。特におすすめなのは、日没直後の空がまだ完全に真っ暗になる前の「マジックアワー」と呼ばれる時間帯です。空の深い群青色と、イルミネーションの「SNOW & BLUE」が溶け合い、幻想的な色彩を楽しむことができます。人物撮影をする場合も、完全に暗くなってからより、少し空に明るさが残っている方が顔色が綺麗に写ります。

雨の日こそチャンス?リフレクションの美学

また、雨上がりで地面が濡れている時は、アスファルトに光が反射して輝きが倍増するため、実は絶好の撮影チャンスでもあります。水たまりのリフレクションを利用すれば、まるでウユニ塩湖のような幻想的な写真を撮ることも可能です。雨の日は人も少ないため、あえて狙って行くのも「通」の楽しみ方です。

蔦屋書店付近などのおすすめ場所

坂下からのアオリ構図が生む迫力

坂の下側、つまりテレビ朝日に近いエリアにある「六本木 蔦屋書店」や「ティファニー」の付近も、素晴らしい撮影スポットです。このエリアは坂の最下部に位置するため、坂の上に向かって見上げる形(アオリ構図)になります。これにより、奥に向かって連なるイルミネーションの光が重なり合い、圧倒的なボリューム感をダイナミックに表現できます。

出典:roppongi hills

ティファニー周辺のラグジュアリーな空間

特に近年は、ティファニーがホリデーシーズンのスポンサーとなり、「Tiffany Holiday Street」として特別な装飾を行うことが増えています。ブランドのロゴや巨大なクリスマスツリーが登場し、イルミネーションと一体化したラグジュアリーな空間が出現します。このエリアは歩道も比較的広いため、ポートレート撮影(人物撮影)にも適しています。

蔦屋書店のスターバックスで温かいコーヒーを買い、テラス席付近からゆっくりと光を眺めるのは、大人のデートコースとして最適解の一つと言えるでしょう。

クリスマスマーケットと周辺情報

本場ドイツの風を感じる大屋根プラザ

けやき坂イルミネーションを訪れたら、セットで楽しみたいのが、六本木ヒルズの大屋根プラザで開催されるクリスマスマーケットです。イルミネーション鑑賞後の冷えた体を温める場所として、これ以上の選択肢はありません。

このマーケットは、世界最大級と言われるドイツ・シュツットガルトのクリスマスマーケットを再現した本格的なもので、今年で19年目(2025年開催時)を迎える歴史あるイベントです。会場には、ドイツのクリスマス装飾専門店「ケーテ・ウォルファルト」が出店し、お香人形やオーナメントなど、日本ではなかなか手に入らない貴重な雑貨が並びます。見ているだけでも心が躍るような、クリスマスの世界観が凝縮されています。

出典:roppongi hills

イルミネーションとの完璧なデートコース

そして何よりの楽しみは、本場の味です。スパイスの効いたグリューワイン(ホットワイン)や、ジューシーなソーセージ、ドイツ風ビーフシチューなどを味わえば、気分はすっかりヨーロッパのクリスマス。屋根がある半屋外スペースなので、天候を気にせず楽しめるのも嬉しいポイントです。イルミネーションの「クールな青」からマーケットの「温かい暖色」へ、光と温もりの梯子をするのが、六本木ヒルズの冬の正解ルートです。

マーケット内は大変混雑します。特に週末の夜は入場制限がかかることもあるため、イルミネーション点灯前の明るい時間帯に先にマーケットを楽しんでおく、あるいは平日の夜を狙うなどの工夫が必要です。

けやき坂イルミネーションの歴史まとめ

今回は、「けやき坂 イルミネーション 歴史」というテーマで、その20年以上にわたる変遷や見どころについて、かなり深掘りしてご紹介してきました。2003年の開業から続く「SNOW & BLUE」の美しい輝きは、単なる冬の装飾ではなく、六本木という街が積み重ねてきた歴史そのものであり、そこで過ごした人々の思い出が詰まったタイムカプセルのような存在でもあります。

歴代のゲストたちが彩った華やかな点灯式の記憶、環境に配慮しながら進化し続けるLED技術、そして私たちが寒さを忘れて探してしまう「隠れハート」のような遊び心。これら全てが融合して、東京を代表する冬の景色が作られています。今年の冬は、ただ「綺麗だね」と写真を撮るだけでなく、その光の奥にある歴史やストーリーにも思いを馳せながら、大切な人と光の並木道を歩いてみてはいかがでしょうか。

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プロフィール
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とっしー
運営者のとっしーです。
自然に囲まれて生活している私自身の経験から、「知ると暮らしが豊かになる」日本の行事や風物詩の魅力を発信しています。
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