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北風が窓を叩く寒い夜、帰宅した瞬間に目に飛び込んでくる自宅のイルミネーション。その温かな光に「ああ、家に帰ってきたな」とホッと安らぎを感じる瞬間は、冬の厳しい寒さを忘れさせてくれる特別なひとときです。

しかし、楽しいクリスマスという一大イベントが過ぎ去り、世の中が慌ただしく年末モードへと切り替わる頃になると、ふと冷静になってある疑問が頭をよぎります。「このイルミネーション、いつまで飾っておくのが正解なんだろう?」と。

「寒い中、手がかじかむのを我慢して苦労して取り付けたのだから、一日でも長く楽しみたい」という名残惜しい本音がある一方で、「もうすぐお正月なのに、いつまでもキラキラさせていては『季節感がない家』だと思われないだろうか」「ご近所さんに『あの家、まだ片付けないのかしら』と笑われていないだろうか」という、日本人特有の周囲の目に対する不安も湧いてきます。

特に日本には「松の内」や「節分」といった独特の季節の区切りや、正月事始めといった伝統的なスケジュールが存在します。欧米の映画で見るように、クリスマスが終わってもずっとツリーを飾っておくスタイルが、日本の住宅街でそのまま通用するのか、迷ってしまうのも無理はありません。実際に、ご近所トラブルの原因を聞いてみると、騒音やゴミ出しと並んで「景観や光のマナー」が含まれていることも少なくないのです。

実は、家庭のイルミネーションの撤去時期に法的な決まりはありませんが、地域社会との調和や、日本の美しい季節感を大切にするための「暗黙の了解」や「マナー」とも言える目安が存在します。これを知らずに漫然と飾り続けていると、知らず知らずのうちに周囲にストレスを与えてしまったり、自分自身の社会的信用を少し損ねてしまったりすることにもなりかねません。

この記事では、長年DIYとイルミネーションを楽しんできた私の実体験と失敗談に基づき、一般家庭における適切な撤去のタイミング、ご近所への配慮が必要な点灯時間のマナー、そして来年も美しく光らせるためのプロ並みのメンテナンス・収納テクニックまで、徹底的に深掘りして解説します。

記事のポイント
  • クリスマス特化型装飾と、冬の汎用イルミネーションで明確に異なる「撤去のデッドライン」
  • 日本の暦(二十四節気)と季節感に合わせた、最もスマートで粋な片付けのスケジュール
  • 近隣トラブルを未然に防ぐための、具体的な点灯時間設定と「光害(ひかりがい)」対策
  • 意外と知らない電気代の真実と、断線や故障を防ぐための正しいメンテナンス・収納術

イルミネーション、いつまで飾る?家庭と店で違う結論

まず押さえておきたい大前提があります。それは、そのイルミネーションが「誰のために」「何のために」飾られているかによって、正解が全く異なるということです。

商業施設やテーマパークが行うイルミネーションは、明確な「集客戦略」に基づいています。「ウィンターイルミネーション」と銘打ってバレンタインデーや春休みまで点灯を続けるのは、お客様を呼び込むためのビジネスであり、そこには「非日常の演出」という役割があります。
しかし、私たちが住む住宅街は「日常の場」です。商業施設のマネをして長期間点灯し続けることが、必ずしも正解とは限らないのです。ここでは、飾っているアイテムの種類や、日本の文化的な背景を踏まえた「一般家庭における最適な区切り」について、詳しく見ていきましょう。

イルミネーション、いつまで飾る?家庭と店で違う結論
日本の行事・風物詩ガイド

クリスマス飾りは12月26日朝まで

まず、最も判断が明確であり、かつ絶対に守るべきラインが「クリスマス特化型」の装飾です。具体的には以下のようなモチーフが含まれる場合です。

  • サンタクロースのモチーフ(人形、ライト、エアブローなど)
  • トナカイ(ソリを引いているものなど)
  • 雪だるま(スノーマン ※文脈によりますが、クリスマス色が強いもの)
  • クリスマスツリー(特にトップに星があり、オーナメントがついているもの)
  • 「Merry Christmas」という文字の入ったプレートやライト
  • 柊(ヒイラギ)やポインセチアの造花装飾

結論
これらのクリスマス特化型の装飾は、12月25日の夜に消灯し、翌12月26日の午前中には撤去するのが鉄則であり、マナーです。

クリスマス飾りは12月26日朝まで
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なぜ「26日撤去」が重要なのか?

欧米、特にキリスト教圏では、1月6日の「公現祭(エピファニー)」までクリスマスツリーを飾っておく習慣がある地域も多いです。これは宗教的な意味合いが強いためですが、ここ日本においては事情が全く異なります。日本の12月26日は、クリスマスから「お正月」へと、社会全体の空気が劇的に切り替わる日です。

街のBGMが『ジングルベル』から『春の海(お琴の音色)』に変わり、スーパーマーケットの入り口には門松が置かれ、棚の商品がシャンメリーから鏡餅や伊達巻に入れ替わります。この「切り替えの早さ」と「潔さ」こそが、日本文化の「粋(いき)」とされる部分です。

もし、26日を過ぎてもサンタクロースが壁によじ登っていたり、Merry Christmasの文字が光っていたりすると、周囲からは以下のようなネガティブな印象を持たれてしまうリスクがあります。

  • 「季節感に無頓着で、風情を感じない家」
  • 「片付けができない、だらしない家」
  • 「お正月の歳神(としがみ)様を迎える準備ができていない家」

特に、近隣の家が門松やしめ縄といったお正月飾りを出し始めた時、それとサンタクロースのイルミネーションが視界の中に混在している状態は、景観として非常にチグハグであり、日本の伝統的な美意識からは外れてしまいます。口には出さずとも、「あの家、いつまでクリスマス気分なんだろう」と感じているご近所さんは意外と多いものです。

25日の夜には「今年も家族を楽しませてくれてありがとう」と感謝を込めて消灯し、26日の朝一番で撤去作業を行う。このメリハリをつけることこそが、イルミネーションを楽しむ上での最初にして最大のマナーと言えるでしょう。寒空の下での片付けは大変ですが、ここをしっかり行うことで、気持ちよく新年を迎える準備が整います。

家庭のイルミネーションはいつまでが最適?

では、クリスマス特有のモチーフを含まない、純粋に光を楽しむための「冬季イルミネーション」はどうでしょうか。例えば、以下のような装飾です。

  • 単色(ゴールド、ホワイト、ブルー、シャンパンゴールドなど)のストリングライト
  • 星(スター)や幾何学的な雪の結晶(スノーフレーク)のモチーフ
  • 軒下から垂らすつらら(アイシクル)ライト
  • 樹木や植栽への純粋なライトアップ
  • チューブライトを使った造形的な光

これらは「冬の夜を彩る明かり」「冬の情景」として解釈できるため、クリスマスが終わったからといって即座に片付ける必要はありません。しかし、いつまでも飾っておくわけにはいきませんので、ご家庭のライフスタイルや考え方に合わせて、いくつかの「撤去のゴール」を設定することをおすすめします。

家庭のイルミネーション、いつまでが最適?
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撤去のタイミング

  • 12月31日(大晦日)

    【スッキリ新年を迎えたい派】
    日本の伝統行事である「大掃除」の一環として片付けるパターンです。
    年内にすべての整理整頓を終え、元旦には一切の「前年の残り物」がない清々しい状態で、歳神様をお迎えしたいという、伝統を重んじるご家庭に最適です。
    また、現実的なメリットとして、年末までに片付けておけば、年始のゴミ収集が始まるタイミングですぐに処分(不要になったパーツなど)が出せるという利点もあります。
    新年早々、片付け作業に追われたくない方におすすめです。
  • 1月7日・15日(松の内明け)

    【お正月も楽しみたい派】
    門松やしめ飾りを飾っておく期間である「松の内(まつのうち)」が明けるタイミングで、お正月飾りと一緒にイルミネーションも片付ける方法です。
    松の内の期間は地域によって異なり、一般的に関東では1月7日、関西では1月15日までとされることが多いです。
    この期間は、街全体がお正月のお祝いムードに包まれているため、華やかなイルミネーションが点灯していても違和感はありません。
    親戚が集まるお正月に、家を明るく彩っておきたいという場合にも適しています。「お正月イベントの終了」を一つの区切りとする考え方です。
  • 2月3日頃(節分)

    【季節感を重視する派】
    暦(二十四節気)の上では、2月3日の「節分」の翌日は「立春」。
    つまり、節分は「冬の最後の日(大晦日のようなもの)」にあたります。
    イルミネーションを「冬の風物詩」と定義するならば、暦の上で春が始まる立春の前日を持って終了させるのが、季節の移ろいとして最も理にかなっており、風流です。
    一年で一番寒い「大寒」の時期まで光の暖かさを楽しみ、春の訪れと共に潔く片付ける。
    このストーリー性は、ご近所の方にも「ああ、もう春が来るから片付けたんだな」という納得感を与えます。
  • 2月14日(バレンタイン)

    【長く楽しみたい派】
    近年、商業施設や都市部のイルミネーションイベントがバレンタインデーまで開催されることが増えています。
    そのため、社会的な「冬のイベント期間」として認知されつつあります。
    ただし、住宅街においては、2月中旬は梅の花が咲き始める時期でもあり、少し「長いな」と感じられるリスクもあります。
    この時期まで飾る場合は、電飾の数を減らして控えめにする、色味をホワイトやピンク系に変えるなど、少しボリュームダウンさせると上品です。

年末の掃除スケジュールと合わせて計画を立てるのも良いでしょう。
大掃除には「やってはいけない日」があるのをご存知ですか?以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

イルミネーションはいつから飾るのが一般的?

撤去時期と同じくらい悩ましいのが、「いつから点灯を開始するか」という開始のタイミングです。早すぎると「気が早い家」と思われてしまいますし、遅すぎると楽しめる期間が短くなってしまいます。

ベストな開始時期は「11月中旬〜下旬」

一般的には、10月31日のハロウィンが終わった後、街のディスプレイがクリスマスに切り替わるタイミングに合わせるのが自然です。具体的には、11月中旬から下旬にかけての週末を利用して飾り付けを行うご家庭が最も多い傾向にあります。

特におすすめなのが、11月23日の「勤労感謝の日」前後の連休です。この時期は、まだ真冬ほどの厳しい寒さではなく、日中の屋外作業が比較的苦になりません。これが12月に入ってからだと、寒さで手がかじかんで細かい作業が難しくなったり、高所作業での転倒リスクが高まったりします。安全面を考えても、本格的な寒波が来る前の準備をおすすめします。

イルミネーションはいつから飾るのが一般的?
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点灯前の「通電チェック」を忘れずに

いざ高い場所に設置してから「あれ?真ん中だけ光らない!」となると、取り外して修理するのは大変な労力です。飾り付ける前に、必ず室内で一度コンセントに繋ぎ、全ての電球が正常に点灯するか、コードに被覆の破れや断線がないかを確認する「通電チェック」を行いましょう。これを行うだけで、設置後のトラブルを劇的に減らすことができます。

イルミネーション、マナー違反になる時間は?

イルミネーションを楽しむ上で、ご近所トラブルの最大要因となるのが「点灯時間」です。どれだけ美しい光でも、寝静まった深夜に他人の家の窓を照らし続けていれば、それは単なる「光害(ひかりがい)」という迷惑行為になってしまいます。

絶対のルール
深夜の点灯は厳禁です。自分では綺麗だと思っていても、近隣の方にとっては安眠を妨げるストレス要因になりかねません。

イルミネーション、マナー違反になる時間は?
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推奨される点灯・消灯時間

  • 点灯開始:
    日没後(冬場なら16:30〜17:00頃)
  • 消灯時間:
    21:00、遅くとも22:00まで

住宅密集地や、隣家の寝室の窓が近い場合は、21時消灯を強く推奨します。「少し早いかな?」と思うくらいが、周囲への配慮としてちょうど良いのです。「あの家はいつも21時にはキッチリ消えるから、しっかり管理されているね」という信頼感にも繋がります。逆に、深夜2時、3時まで点いていると、「防犯のため」という意図があったとしても、周囲からは「ルーズな家」と見なされてしまうことが多いです。

また、環境省が公表している「光害対策ガイドライン」においても、屋外照明の適切な管理や、周辺環境への漏れ光(漏れあかり)を抑制することの重要性が説かれています。私たち一般家庭であっても、光を扱う以上は、周囲の生活環境を守る責任があることを忘れてはいけません。
(出典:環境省『光害対策ガイドライン』

イルミネーションをいつまで飾る?悩みとテクニック

ここまでは「時期」や「時間」といったスケジュールの話をしてきましたが、ここからはより実践的な、運用面での悩みやテクニックについてお話しします。電気代の計算から、来年も使うためのプロ直伝の収納術まで、詳しく解説します。

イルミネーションをいつまで飾る?悩みとテクニック
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イルミネーションの電気代はいくら?

「イルミネーションを飾りたいけれど、昨今の電気代高騰で家計が心配…」という声は本当によく聞きます。しかし、ご安心ください。かつて主流だった「白熱電球(豆電球)」を使っていた時代とは異なり、現在の主流であるLEDイルミネーションは、驚くほど省エネです。

実際の電気代をシミュレーション

具体的な数字で見てみましょう。以下は、一般的な家庭用LEDイルミネーション(100球)を使用した場合の計算例です。

  • 条件:
    LEDストレートライト 100球(消費電力 約5W〜8W)
  • 使用時間:
    1日6時間点灯(17:00〜23:00と仮定)
  • 期間:
    1ヶ月間(30日)
  • 電気料金単価:
    31円/kWh(目安)

【計算式】
8W ÷ 1000 × 6時間 × 30日 × 31円 = 約44.6円

いかがでしょうか。1セット(100球)を毎日6時間、1ヶ月使い続けても、缶コーヒー1本の半額以下、わずか45円程度なのです。仮に家全体を囲うように豪華に10セット(1000球)飾ったとしても、月額500円未満です。これを「高い」と感じるか「安い」と感じるかは人それぞれですが、暖房器具の使用などに比べれば、家計を圧迫するほどの金額ではないことがお分かりいただけると思います。

節約とマナーの一石二鳥アイテム「タイマー」
電気代の節約と消灯マナーを両立させる最強のアイテムが「タイマー付きコンセント」です。ホームセンターで1,000円〜2,000円程度で購入できます。これを設定しておけば、毎日決まった時間にON/OFFしてくれるので、消し忘れの心配がゼロになります。最近では、スマホで操作できる「スマートプラグ」も便利ですが、屋外で使う場合は必ず「防雨型」のアナログタイマーを選びましょう。

イルミネーションの電気代はいくら?
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ソーラー式という選択肢

それでも電気代が気になる、あるいは屋外にコンセントがないという方には、「ソーラー充電式」のイルミネーションがおすすめです。日中に太陽光で発電・充電し、暗くなると自動で点灯します。

  • メリット:
    電気代完全0円、配線工事不要、自動点灯・消灯機能付き。
  • デメリット:
    天候に大きく左右される(曇りや雨の日は点灯時間が極端に短い、または点かない)、AC電源式に比べて光量が弱い場合がある。

特に冬場の日本海側など、日照時間が短い地域ではソーラー式の充電能力が追いつかない場合があるため、設置場所の日当たりをよく確認して導入しましょう。

イルミネーションの片付けと収納のコツ

楽しいシーズンが終わった後の片付けは、どうしても億劫になりがちです。しかし、ここで丁寧にメンテナンスをしておけるかどうかが、来年のイルミネーションの寿命を決定づけます。「来年飾ろうと思ったら点かなかった!」という悲劇の大半は、製品の寿命ではなく、収納時のケア不足による腐食や断線が原因です。

必ず「晴れて乾燥した日」に行う

これが最も重要です。雨の日や、雨上がりの湿度の高い日に片付けを行うのは絶対に避けてください。コードや電球の微細な隙間に水分が残ったまま密閉容器に収納すると、夏場の高温多湿を経て、内部でカビが発生したり、金属端子が腐食(サビ)したりして、確実に故障の原因になります。数日間晴天が続き、空気がカラッと乾燥している日を狙って作業しましょう。

イルミネーションの片付けと収納のコツ
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汚れを徹底的に拭き取る

屋外で1〜2ヶ月使用したイルミネーションは、想像以上に汚れています。泥、砂埃、車の排気ガス、そして虫の死骸などが付着しています。

  • 基本:
    固く絞った雑巾で優しく汚れを拭き取ります。
  • 仕上げ:
    必ず乾いた布で乾拭きをして水分を完全に飛ばします。
  • 細かい部分:
    使い古しの歯ブラシを使って、電球の根元やコントローラーの凹凸に入り込んだ汚れを掻き出します。

断線を防ぐ「8の字巻き」

多くの人がやってしまいがちなのが、購入時のように小さな輪っか状にきつく巻いたり、本体にグルグルと巻き付けたりすることです。これは絶対にNGです。コード内部の銅線に「よじれ」による負荷がかかり、断線を引き起こします。

プロの現場でも使われる「8の字巻き」をおすすめします。親指と小指(または肘と手)を使って、数字の8を描くようにコードを交差させながら巻く方法です。これが難しい場合は、新聞紙の芯やダンボール片などに、力を入れずに「緩く、ふんわりと」巻き付けるようにしてください。「来年の自分へのプレゼント」だと思って、優しく扱いましょう。

乾燥剤と一緒に保管

収納ケース(プラスチック製のコンテナなど)に入れる際は、100円ショップやお菓子に入っているもので構わないので、「シリカゲル(乾燥剤)」を一緒に入れておきましょう。日本の夏は高温多湿です。梅雨の時期などの湿気から大切なイルミネーションを守ってくれます。また、どのライトか分かるように「ツリー用・ゴールド」「ベランダ用・ブルー」などとラベリングしておくと、来年の設置がスムーズになります。

室内イルミネーションはいつまでOK?

ここまで屋外の話を中心にしてきましたが、室内のイルミネーションについては、ルールはもっと自由です。「自分の家の中」というプライベートな空間ですから、ご近所へのマナーや雨風による劣化を気にする必要はありません。

北欧には「ヒュッゲ(Hygge)」という、居心地の良い空間でゆったりと過ごす時間を大切にする文化があります。日照時間が極端に短い北欧の冬では、室内をキャンドルや優しい間接照明で彩ることは、精神的な健康を保ち、幸福度を高める上で重要視されています。

ですので、室内のイルミネーションは「自分が満足するまで」飾っていて全く問題ありません。私の場合、部屋のコーナーにある小さなジュエリーライトは、冬の間はずっと常夜灯代わりに点けています。そして春が近づいてきたら、光の色を「温かみのある電球色」から「桜色(ピンク)やホワイト」に変えたり、イースター(復活祭)の飾りに変えたりして、インテリアの一部として通年楽しんでいます。

室内イルミネーションはいつまでOK?
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撤去の目安
あえて区切りをつけるなら、「3月3日のひな祭り」に向けた飾り付けを始めるタイミングなどが、部屋の模様替えとしてもスムーズでおすすめです。

近所トラブルを避ける光や音のマナー

最後に、ご近所トラブルを未然に防ぐための、もう少し細かい注意点をお伝えします。「時間」以外にも、意外なポイントがトラブルの火種になることがあります。

激しすぎる「点滅」は避ける

チカチカと激しく点滅(フラッシュ)するパターンは、見ている人に強い不快感やストレスを与えることがあります。特に高齢者や偏頭痛持ちの方にとっては苦痛になる場合も。また、運転中のドライバーの目をくらませてしまう危険性もあります。

住宅街では、「常時点灯(点きっぱなし)」か、「蛍のようにゆっくりと明滅する(フェード/スローグロー)」パターンを選ぶのが賢明です。動きのある光は賑やかで楽しいですが、それは商業施設だから許される演出だと思っておいた方が無難です。

「音」は絶対に出さない

一部のイルミネーションコントローラーには、クリスマスソングなどのメロディを流す機能がついているものがあります。しかし、屋外で電子音を流し続けるのは、騒音トラブルに直結する危険な行為です。音機能は必ずOFFにし、光だけで楽しむようにしましょう。音楽を楽しみたい場合は、室内で窓越しに眺めながらBGMを流すのがスマートな楽しみ方です。

近所トラブルを避ける光や音のマナー
日本の行事・風物詩ガイド

ご近所への挨拶効果

もし、イルミネーションを設置している最中や、点灯期間中にご近所の方と顔を合わせたら、「こんばんは。イルミネーション、眩しくないですか?もしご迷惑だったら言ってくださいね」と、一言声をかけておくことを強くおすすめします。

この一言があるだけで、相手の心情は「勝手に派手なことをして…」から「気を使ってくれているんだな」へと劇的に変化します。良好な人間関係こそが、長くイルミネーションを楽しむための最強の土台となります。もし「綺麗ですね」と言ってもらえたら、「ありがとうございます」と笑顔で返すだけで、地域のコミュニケーションが深まるきっかけにもなります。

【まとめ】イルミネーションをいつまで飾るかの最適解

イルミネーションをいつまで飾るか。その答えに、法律のような絶対的な正解はありません。しかし、地域社会の一員として暮らしている以上、周囲との調和を大切にし、季節の移ろいに合わせた「区切り」をつけることは、日本人の美徳とも言える大切な感性です。

クリスマスの飾り12月26日の朝までに撤去
(お正月準備への切り替え・メリハリをつける)
冬のイルミネーション節分(2月3日頃)までが理想
(暦の上での冬の終わり・立春の前日まで)
点灯時間のマナー日没〜21:00(最大22:00)
(深夜は必ず消灯、タイマーを活用して光害を防ぐ)

これらのマナーを守りながら、安全に、そしてスマートに光を楽しむ。それこそが、私たち一般家庭におけるイルミネーションの「最適解」ではないでしょうか。終わりのタイミングをしっかりと決めておくことで、毎晩の点灯がより一層愛おしく、特別なものに感じられるはずです。

冬の澄んだ空気の中で輝く光は、見る人の心を癒やし、明日への活力を与えてくれます。ぜひ、ご自身のライフスタイルに合った無理のない範囲で、冬の夜空を素敵に彩ってください。そして、春が来たら潔く片付け、また次の冬に箱を開ける時の楽しみを待ちましょう。

※本記事内で紹介した電気代の計算や推奨時期は、あくまで一般的な目安です。詳細な電力料金はご契約のプランにより異なりますし、マンションやアパートなどの集合住宅にお住まいの場合は、管理規約や大家さんの意向が最優先されますので、必ず事前にルールをご確認ください。

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プロフィール
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とっしー
運営者のとっしーです。
自然に囲まれて生活している私自身の経験から、「知ると暮らしが豊かになる」日本の行事や風物詩の魅力を発信しています。
情報の信頼性を何より大切に、日々の暮らしに役立つ知恵をお届けします。
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