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七五三はご家族にとって大切な晴れの日、祖母としてどのような服装で参加すればよいか、本当に悩みますよね。

「お祝いの気持ちはしっかり伝えたいけれど、堅苦しい和装は着付けも大変だし、少し避けたいな」「かといって、どの程度の“カジュアルさ”が許されるのか分からない」「ワンピースを選ぶとして、どんなデザインならマナー違反にならないか」…といった点で迷われている方も多いのではないでしょうか。

こうしたハレの日の服装マナーは時代と共に少しずつ変化しており、どこまでが良くてどこからがNGなのか、その線引きは確かに難しいと感じます。

特に60代、70代となると、ご自身の品格を保ちつつも、長時間の儀式や移動を考えた動きやすさや快適さも、実は非常に重要なポイントですよね。当日は神社へのお参りだけでなく、写真撮影や会食も予定されているかもしれません。中には「お参りには同行せず、写真撮影のみ参加する」あるいは「会食のみ参加する」といったケースもあり、シーンによって服装を変えるべきかどうかも気になるところです。

また、ネイビー(紺)や黒といった手持ちのフォーマルウェアで済ませたいけれど、お祝いの席で地味すぎないかという心配や、かといってこの日のために高価な服を新調するのも…と、プチプラで賢く準備できるレンタルを検討されている方もいらっしゃることでしょう。

この記事では、七五三における祖母の服装、特に「カジュアル」と「ワンピース」の正しい解釈と選び方について、詳しく掘り下げていきます。最も大切な「格」のマナーを基本に、パンツスーツという選択肢、年代別のおすすめスタイル、そしてシーン別の注意点まで、皆さまの疑問や不安を一つひとつ解消できるよう、丁寧に解説していきます。

記事のポイント
  • 七五三の服装で最も重要な「格」のルール
  • 「カジュアル」の正しい意味とワンピースの選び方
  • 60代・70代におすすめの色やアクセサリー
  • 写真撮影のみ・会食のみの場合の服装マナー

「カジュアル」の正解は?七五三の祖母の服装とワンピースの基本

まず、「カジュアル」という言葉の解釈から始めましょう。七五三は、お子様の健やかな成長を神様に感謝し、お祝いする神聖な儀式です。そのため、私たちが普段着として認識しているTシャツやジーンズ、スニーカーといった服装は、厳格にマナー違反となります。

ここで言う「カジュアル」とは、「普段着」という意味ではありません。多くの場合、「和装(着物)の堅苦しさや着付けの負担、費用の問題を避けた、快適で品のある現代的な洋装」という意味合いで使われています。そして、そのニーズに対する最適な答えの第一候補が「ワンピース」なのです。ただし、七五三に適したワンピースには、守るべき明確なルールがあります。

「カジュアル」の正解は?七五三の祖母の服装とワンピースの基本
日本の行事・風物詩ガイド

服装は「格」が最重要

七五三の服装選びにおいて、ご自身の好みやデザイン、色よりも最優先すべき絶対的なルールが「格(かく)」です。

この日の主役は、あくまでもお子様です。ご両親や祖父母といった付き添いの家族は、その大切な主役を「引き立てる」存在であることが求められます。したがって、祖母の服装は、「品良く控えめ」であることが大前提となります。

例えば、主役のお子様よりも目立ってしまうような、鮮やかすぎる原色のドレス、大柄で派手なプリント、光沢が強すぎる素材、あるいは華美すぎる大ぶりなアクセサリーなどは、お祝いの場にふさわしくありません。祖母の役割は、落ち着きと品格のある装いで、その場に相応しい厳かな雰囲気をもたらすことです。

七五三の服装は「格」が最重要
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服装の基本理念:「主役」を引き立てる

服装を選ぶ際は、「自分が着たいもの」という視点だけでなく、「この服装で主役のお孫さんの隣に立った時、家族として調和が取れているか?」という視点を持つことが何よりも大切です。

また、七五三のお参りの時期や基本的な知識について不安がある方は、七五三のお参りはいつが良いか、時期や年齢について解説した記事も参考にされると、より理解が深まるかもしれません。

母親や両家との服装バランス

祖母ご自身の服装がマナーに沿っていても、家族全体で見たときにバランスが取れていなければ、せっかくの記念写真もどこかちぐはぐな印象になってしまいます。ご自身の服装は、必ず「家族全体の中でのバランス」で考えなくてはなりません。

最も気をつけるべきは、「お孫さんの母親(実の娘さん、またはお嫁さん)とのバランス」です。

祖母の服装は、その母親の服装と「同等か、やや控えめな格」に合わせるのが最も理想的とされています。例えば、母親が格式高い「訪問着(和装)」を着ているのに、祖母が普段着に近いカジュアルなワンピースでは、格の差がありすぎてしまいます。この場合、祖母が洋装を選ぶなら、フォーマル度の高いセレモニースーツやアンサンブルを選ぶ必要があります。

逆に、母親が上品なセレモニースーツ(洋装)を選んでいる場合、祖母がそれよりも格段に華美な訪問着を着てしまうと、母親よりも目立ってしまい、これもまたバランスを欠くことになります。

七五三でのご両親の服装選びも、祖母と同様に悩ましいものです。よろしければ七五三での両親の服装(パパ・ママ)のマナーを解説した記事もご覧いただくと、母親がどのような服装を選ぶ可能性が高いか、参考になるかと思います。

【最重要】両家の「格」を揃えるための事前相談

父方・母方どちらの祖父母も参加される場合は、両家で服装の「格」と「トーン(和装か洋装か)」を揃えることが、トラブルを避けるために非常に重要です。

一方が格式高い和装(色無地など)で、もう一方がシンプルなワンピースやスーツだった場合、記念撮影の際に並んだ時の気まずさや、後々まで残る写真への違和感は、想像以上に大きな問題となることがあります。

「どちらかが恥をかく」といった事態を避けるためにも、必ず両親(お孫さんのパパ・ママ)を通じて、「当日はどのような服装にする予定か」を事前にすり合わせておくことを強く推奨します。

母親や両家との服装バランス
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お子様が洋装なら祖母は和装NG?

服装の「格」には、実は序列があります。一般的に、「和装」は「洋装」よりも格上と見なされる伝統があります。この序列が、主役のお子様との関係で「格の逆転」という重大なマナー違反を引き起こす可能性があるため、細心の注意が必要です。

このルールを知らないと、良かれと思って選んだ和装が、かえってマナー違反になってしまうケースがあるのです。

絶対に避けたい「格の逆転」

主役のお子様の服装と、付き添いの祖母の服装の組み合わせには、明確なOK/NGがあります。

  • ◎ 安全な組み合わせ(OK)
    主役のお子様が「和装(祝着・袴)」で、祖母が「洋装(ワンピース、スーツ)」の場合。
    → これは全く問題ありません。付き添いの祖母が主役よりも格下となり、マナーに沿っています。
  • × 格の逆転(NG)
    主役のお子様が「洋装(スーツ・ドレス)」で、祖母が「和装(訪問着・色無地など)」の場合。
    これは「格の逆転」となり、マナー違反です。
    付き添いの祖母が、主役のお子様よりも「格上」の服装を着ていることになってしまうためです。

もちろん、お子様が和装で、祖母も和装を選ぶことも可能です(その場合は母親や両家のバランスが重要です)。しかし、こうした複雑なルールを全てクリアし、マナー違反になるリスクを最小限に抑える選択肢は何か?と問われれば、

結論:祖母が「ワンピースやスーツ(洋装)」を選ぶことは、お孫さんが和装でも洋装でも対応できる、最も安全で間違いのない選択と言えます。

60代・70代向けの選び方

60代、70代の祖母が洋装を選ぶ際は、これまで述べてきた「品格」や「マナー」に加え、「ご自身の快適さ」「写真映え」も同じくらい大切な要素となります。

色選び:顔色を明るく、優しく見せる

当日は、たくさんの記念撮影があります。後々まで残る写真写りを良くするためにも、顔色をパッと明るく見せてくれる色を選ぶのがおすすめです。

  • 推奨される色:
    明るめのグレー、品の良いラベンダー、オフホワイト、優しげなベージュ、淡いペールピンクなど。これらの色は、優しく上品な印象を与え、お祝いの席にふさわしい華やかさも添えてくれます。

逆に、暗い色を選ぶ場合は、次の「ネイビーや黒はコサージュで華やかに」の項目を参考にしてください。

デザインと素材:快適さと体型カバー

長時間の儀式や移動、慣れない場所での歩行、会食での着席などを考慮すると、無理のない服装を選ぶことが、当日を笑顔で過ごすための鍵となります。

  • デザイン:
    身体のラインを拾いすぎない、ゆったりしつつも上品なAラインのワンピースや、セパレートタイプのアンサンブルがおすすめです。
    スカート丈は、品格を保つためにも必ず膝が隠れる長さ(できればふくらはぎ丈)を選びましょう。
    襟ぐりが広く開いたものやノースリーブなど、露出が多いデザインは避けるか、必ずジャケットを着用します。
  • 素材:
    長時間座っていてもシワになりにくい、少し伸縮性のある素材や、軽やかな生地が負担も少なくおすすめです。
60代・70代向けの選び方
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ネイビーや黒はコサージュで華やかに

ネイビー(紺)や黒、濃いグレーといったダークカラーのワンピースやスーツは、フォーマルな場での定番色であり、もちろんマナー違反ではありません。60代、70代の方にとっては、体型をすっきりと引き締めて見せてくれる効果も期待できますし、お手持ちのフォーマルウェアを活用できるというメリットもあります。

ただし、お祝いの席でこれらのダークカラーを選ぶ場合、一つだけ注意点があります。それは、全身が暗い色だけだと、お祝いの写真としてはどうしても地味な印象になってしまう可能性があることです。

そこで活躍するのが「アクセサリーや小物」による「華やかさ」のプラスです。

小物使いで「ハレの日」の装いに格上げ

ダークカラーの服装を選んだ場合は、以下のアイテムで「お祝い感」を演出しましょう。

  • コサージュ・ブローチ:
    胸元に、上品なベージュ、オフホワイト、シルバー系のコサージュやブローチを一つ添えるだけで、一気に「ハレの日」の華やかさが加わります。
    最も簡単で効果的な方法です。
  • ジュエリー:
    派手すぎる宝石は避け、上品なパール(真珠)のネックレスやイヤリングが最も間違いのない選択です。
    一連のパールネックレスは、慶事の装いを格上げしてくれます。
  • バッグと靴:
    バッグは小さめのフォーマルハンドバッグを選びます。
    靴はフォーマルなパンプスが基本ですが、祖母の立場であれば、砂利の多い神社や境内での安全を考慮し、歩きやすく安定感のあるローヒール(低いヒール)でも全く問題ありません。
ネイビーや黒はコサージュで華やかに
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カジュアルな七五三で祖母が着る服装、ワンピース以外の選択肢

「カジュアル(=快適な洋装)」というニーズに応える服装は、もちろんワンピースだけではありません。むしろ、「ワンピースよりも自分に合っている」と感じる方も多い、素晴らしい選択肢があります。ここでは、ワンピース以外の選択肢や、多くの人が悩みがちな「参加シーン別」の服装マナーについて、さらに詳しく解説していきます。

カジュアルな七五三で祖母が着る服装、ワンピース以外の選択肢
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動きやすいパンツスーツという選択

「ワンピースは体型が気になる」「スカートは足元が冷えるのが心配」「お孫さんのお世話で動き回る可能性がある」…。そんな祖母には、パンツスーツも強く推奨される選択肢です。

ひと昔前は「パンツスタイルは略式」というイメージもあったかもしれませんが、現代では、上品なデザインのパンツスーツ(またはパンツドレス)は、ワンピースと同等にフォーマルな装いとして広く認められています。

着心地が良く、体型を自然にカバーしてくれるデザインも豊富です。特に、トップスがブラウス風で華やかになっており、ウエスト周りをふんわりとカバーしてくれるような「パンツドレス」や「セットアップ」は、快適さとフォーマル感を高いレベルで両立できるため、60代・70代の祖母にも大変人気があります。

とろみのある素材や、センタープレス(中央の折り目)が入ったパンツを選ぶと、よりきちんと感が出ます。防寒対策にもなり、動きやすさは抜群なので、アクティブなお祖母様にもぴったりです。

(参考)ワンピースとパンツスーツの比較

スタイルメリット注意点・デメリット
ワンピース
(アンサンブル)
・最も王道でフォーマル感が出やすい
・女性らしい優雅な印象
・デザインの種類が豊富
・体型ラインが出やすいものもある
・足元の冷えが気になる場合がある
・動きやすさはパンツに劣る
パンツスーツ
(パンツドレス)
・動きやすさが抜群
・体型カバーがしやすい
・防寒対策になる
・現代的でスタイリッシュな印象
・デザインによってはカジュアルに見えすぎ
・非常に厳格なご家庭では
好まれない可能性もゼロではない

写真撮影のみの場合の服装は?

ご家庭の事情によっては、当日の神社への参拝には同行せず、別日に行われる「前撮り」や「後撮り」といった、「写真撮影のみ」に参加されるケースもあるでしょう。

「スタジオの中だけだし、短時間だから、服装は少し楽でもいいのでは?」と思うかもしれませんが、これは注意が必要です。

結論から言うと、写真撮影のみの場合でも、服装の基本マナー(特に「格」のバランス)は参拝時と全く同じです。なぜなら、その写真は「家族の大切な記念」として、何十年も永く残るものだからです。

スタジオ撮影であっても、家族間の「格」がちぐはぐ(例:祖母が和装、お子様が洋装という「格の逆転」)であったり、一人だけ明らかにカジュアルすぎたりすると、非常にアンバランスな記念写真になってしまいます。

主役のお子様が晴れ着(和装やドレス)を着ている横で、祖母が普段着のセーターやブラウスでは、お祝いの記念写真としてふさわしくありません。スタジオの背景や雰囲気に合わせつつ、家族全員で服装の格と雰囲気を統一することが、素敵な記念写真を残すための最大の秘訣です。

写真撮影のみの場合の服装は?
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会食のみ参加するときの服装マナー

「お参りや写真撮影には参加しないけれど、その後のホテルやレストランでの『会食のみ』に呼ばれている」というケースも増えています。

この時、「神社に行かないなら普段着で良いだろう」と考えるのは、重大なマナー違反につながるため、絶対に避けてください。

会食のみでも「普段着」は厳禁!

会食の場も、七五三という神聖な行事を祝う「お祝いの席」であることに何ら変わりありません。主役のお子様は晴れ着のままか、お色直しをしたとしてもフォーマルな洋装で参加しています。

そこで、ジーンズやTシャツ、パーカー、着古したセーターやカーディガンといった「普段着」で参加することは、厳格なマナー違反です。お祝いの席の雰囲気を壊し、ご家族に恥ずかしい思いをさせてしまうことになります。

服装の基準は、基本的に「参拝時」と同じです。会場の格(格式あるホテルのレストラン、料亭など)にもよりますが、基本的にはセレモニースーツやアンサンブル、上品なワンピース、あるいはパンツドレスといったセミフォーマルな装いが求められます。

主役のお子様やご両親の服装と「格」を合わせるという原則も、会食の場においても同様に適用されます。

会食のみ参加するときの服装マナー
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プチプラで賢く準備するレンタル術

「カジュアル」という言葉の裏には、「できれば費用を抑えたい(プチプラで済ませたい)」という現実的なニーズもあることでしょう。祖母の立場ですと、次にフォーマルウェアを着る機会が数年後になるかもしれず、高価なセレモニースーツの購入をためらうお気持ちは、とてもよく分かります。

そのような場合に、品質と費用の両方を満足させてくれる最も合理的な選択肢が、「フォーマル専門のレンタルサービス」の活用です。

レンタルのメリット(賢い選択)

  • コストパフォーマンス(プチプラの実現):
    高品質なフォーマルアンサンブルやブランドのドレスも、購入するよりはるかに安価な料金で(数千円~)「高見え」する服装を準備できます。
  • メンテナンスが一切不要:
    着用後の面倒なクリーニングや、虫食い・カビを気にする保管の手間が一切かかりません。
    使い終わったらそのまま返送するだけです。
  • コーディネートが楽:
    ドレスとジャケットだけでなく、ネックレスやバッグ、靴までセットで借りられるプランも多く、コーディネートに悩む必要がありません。
  • 最新のデザイン:
    体型カバーを考慮した最新のデザインや、トレンドに合った品の良いドレスを選ぶことができます。

レンタルや購入時の注意点

もちろん、レンタルにも「試着ができない場合、サイズ感が不安」「気に入ったデザインが予約で埋まっていることがある」といったデメリットはあります。また、購入する場合のメリットは「自分の体型に完璧に合ったものを選べる」「入学式や結婚式など他でも着回せる」点ですが、デメリットは「初期費用」「管理コスト」がかかる点です。

ご自身の今後のライフスタイルも考慮しつつ、最も合理的な方法を選ばれると良いでしょう。

マナーを守る和装の選び方

もしご家族全員(特にお子様、母親)が和装で、「格」のバランスも問題ない、そして何よりご自身が「和装を着たい」とお思いであれば、祖母が和装を選ぶことももちろん素晴らしい選択です。

ただし、その場合も「和装なら何でも良い」わけではありません。七五三の祖母としてふさわしい和装には、明確な種類があります。

七五三の祖母に「適切」な和装

母親よりも格を控えるか、同等でも控えめな柄を選ぶのが基本です。

  • 色無地(一つ紋):
    最も間違いのない略礼装です。母親の訪問着よりも格を控える意味でも最適です。
  • 付け下げ:
    訪問着よりも柄が控えめな略礼装で、祖母の装いとして非常に適しています。
  • 控えめな柄の訪問着:
    もし訪問着を選ぶ場合は、母親と重ならないよう、柄や色が控えめなものを選び、必ず事前に相談しましょう。
マナーを守る和装の選び方
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七五三では「NG」な和装

  • 黒留袖・色留袖:
    これらは「第一礼装」(最も格が高い)であり、結婚式での親族(仲人など)が着るものです。
    主役のお子様や両親よりも格上になってしまうため、七五三では着用しません
  • 小紋・紬:
    これらは「普段着(おしゃれ着)」にあたるため、フォーマルな儀式である七五三には不適切です。

カジュアルな七五三、祖母の服装とワンピースの最適解

お孫さんの大切な七五三。ここまで様々なルールや選択肢についてお話ししてきましたが、「カジュアル 七五三 祖母 服装 ワンピース」と検索された皆さまにとっての最適解を、最後にまとめたいと思います。

それは、「『カジュアル』=『快適で品格のある洋装』と正しく理解し、家族全体の『格』のバランスを何よりも最優先する」ことです。

ワンピースは、アンサンブルやジャケットと組み合わせることで、そのニーズに応えてくれる素晴らしい選択肢です。60代・70代の方は、ご自身の顔映りの良い色や、品格を上げるパール、華やかさを添えるコサージュといった小物使いをぜひ楽しんでください。

そして、最も重要なマナーは、「お孫さんが洋装の場合、祖母は和装を避ける」という「格の逆転」防止のルールです。これさえ守れば、洋装(ワンピースやパンツスーツ)を選ぶことは、最もマナー違反のリスクが低い、賢明な判断と言えます。

また、「写真のみ」や「会食のみ」であっても、「普段着」は厳禁であり、参拝時と同様のセミフォーマルな装いが必要であることも、忘れてはならないポイントです。

ルールやマナーは、堅苦しく感じるかもしれませんが、元をたどれば「主役のお子様をお祝いし、家族皆が晴れやかな気持ちで一日を過ごすため」の知恵です。当日は、マナーを守った素敵な服装で、お孫さんの大切な成長の節目を、心からお祝いしてあげてくださいね。

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