もうすぐ節分ですね。
子供が1歳半を迎えると、離乳食も完了期(パクパク期)に入り、大人と同じようなメニューに興味を持ち始める時期です。
これまでは「子供は別メニュー」を用意していたご家庭でも、「今年の節分は、子供と一緒に同じ恵方巻きを食べてみたいな」と考えているパパやママも多いのではないでしょうか。
家族みんなで同じ方向を向いて食べるという独特のイベント感は、子供にとってもきっと楽しい思い出になるはずです。
しかし、いざ準備しようとすると「1歳半に市販の恵方巻きは食べにくいのではないか」「お刺身などの生魚はいつから大丈夫なのか」といった疑問や不安が次々と浮かんでくるものです。
特に恵方巻きは、太くて長い形状や、噛み切りにくい海苔、生魚の使用など、幼児にとってはハードルの高い要素が詰まっています。
また、節分につきものの「豆」に関しても、近年では誤嚥(ごえん)のリスクから推奨年齢が引き上げられるなど、情報のアップデートが必要です。
この記事では、1歳半のお子さんでも安心して食べられる手作りレシピや、安全に楽しむための具体的な工夫について、私自身の経験も交えながら徹底的に解説します。
「危ないから食べさせない」のではなく、「どうすれば安全に楽しめるか」という視点で、今年の節分を最高の一日にするためのアイデアをご紹介します。
- 1歳半の子供が安全に食べられる恵方巻きの具材と調理のポイント
- 喉に詰まりやすい海苔や節分豆のリスクを回避する具体的な代用アイデア
- 市販品を利用する際の注意点と子供向けへのリメイク方法
- 離乳食完了期の子供が喜ぶ見た目もかわいい4つの特製レシピ
本記事の内容
1歳半の恵方巻きレシピを作る前の重要知識
1歳半という時期は、手づかみ食べが上手になり、スプーンやフォークの練習も始まるなど、食への意欲が飛躍的に増す素晴らしい時期です。
「自分でやりたい!」という気持ちが強くなるため、恵方巻きのような手で持って食べる料理は、子供の自立心をくすぐる絶好のメニューと言えるでしょう。
しかし一方で、奥歯(乳臼歯)が生え始めているとはいえ、噛み砕く力やすり潰す力は成人に比べてまだまだ未熟です。
大人が楽しむ恵方巻きをそのまま与えることは、喉に詰まらせる誤嚥事故や、消化不良による体調不良につながる可能性があり、決して推奨できません。
まずはレシピに取り掛かる前に、この時期のお子さんに特有のリスクと、それを回避するための正しい知識をしっかりと押さえておきましょう。
「何が危険か」を知ることは、「どうすれば安全か」を知ることと同じです。
安全に配慮したちょっとした工夫さえすれば、家族みんなで同じ食卓を囲んで、笑顔で節分を楽しむことができますよ。

恵方巻きの刺身はいつから食べられる?
恵方巻きの醍醐味といえば、マグロやサーモン、イクラなどの豪華な海鮮具材ですよね。
大人が美味しそうに食べていると、子供も手を伸ばして欲しがることがあるかもしれません。
しかし、結論から言うと、1歳半のお子さんに刺身などの生魚を与えるのはまだ早すぎます。
一般的に、刺身などの生魚を解禁するのは「3歳頃から」が目安とされています。
これは決して過保護な基準ではなく、医学的な観点に基づいた安全のためのラインです。
主な理由は大きく分けて2つあります。
- 食中毒のリスクと重症化の危険性
幼児は大人に比べて免疫機能や腸内のバリア機能が未発達です。
そのため、少量の菌やウイルスでも食中毒を起こしやすく、万が一感染した場合に重症化する恐れがあります。
特に魚介類には、激しい腹痛や嘔吐を引き起こす腸炎ビブリオや、胃壁に食いつくアニサキスなどの寄生虫リスクが潜んでいます。
大人なら「ちょっとお腹が痛い」で済むような菌量でも、体の小さな1歳半児にとっては脱水症状を引き起こし、入院が必要になる事態にもなりかねません。
「新鮮だから大丈夫」という過信は禁物です。 - 消化機能の未熟さと内臓への負担
生魚、特にトロやサーモンといった脂の乗った魚は脂肪分が多く、消化に時間がかかります。
1歳半の胃腸はまだ成長途中で、消化酵素の働きも十分ではありません。
消化不良を起こすと下痢になりやすく、せっかくの楽しいイベントが台無しになってしまいます。
また、生魚を食べる際には醤油をつけることが一般的ですが、塩分過多になりやすい点も腎機能が未熟な幼児には懸念材料です。
「一口だけなら」と油断せず、この時期はしっかりと中まで加熱した具材を使用することが、お子さんの健康を守る鉄則です。
お刺身デビューは、もう少し体が大きくなってからの楽しみに取っておきましょうね。

「じゃあ、子供だけ質素な具材なの?」と心配する必要はありません。
見た目や食感を似せた「加熱済み」の具材で代用すれば、十分に豪華な恵方巻きが作れます。
例えば、マグロの代わりには「ツナの水煮缶をトマトピューレでさっと煮たもの」を使えば、赤みが増してマグロのような見た目になります。
サーモンの代わりには、生鮭を茹でてほぐした「手作り鮭フレーク」や、塩分控えめの市販の鮭フレークを使えば、きれいなピンク色になります。
ネギトロの代わりには、茹でてマッシュしたマグロに、ほんの少しのマヨネーズを混ぜると、とろっとした食感が再現できます。
アレルギーについての注意点
エビやカニ、魚卵(イクラなど)は、アレルギー症状が出やすい特定原材料等に含まれます。
もし初めて与える場合は、節分当日の夕食ではなく、必ず平日の午前中など、万が一の時にすぐに医療機関を受診できる時間帯に、ごく少量から試すようにしてください。
食べにくい海苔や具材による事故を防ぐ方法
恵方巻きにおいて、生魚以上に注意しなければならないのが「物理的な形状」によるリスクです。
特に「海苔」による窒息や誤嚥(ごえん)は、乳幼児の食事事故の中でも頻度が高く、消費者庁なども度々注意喚起を行っています。
1歳半の子供は「噛み切る」という動作がまだ苦手で、口に入れたものを「すり潰す」動きが中心です。
しかし、乾いた海苔や強靭な繊維を持つ海苔は、すり潰すことが難しく、そのまま飲み込もうとしてしまいがちです。
海苔は、口の中の水分を含むとピタッと上顎や喉の奥に張り付く性質があります。
これが気道を塞いでしまうと、窒息という重大な事故につながります。
「海苔巻きが好きでよく食べる」というお子さんでも、体調や食べ方によってはリスクがあることを忘れてはいけません。
だからといって、海苔を完全に禁止する必要はありません。
以下の3つの「ひと手間」を加えることで、リスクを劇的に減らし、安全に食べさせることができます。
海苔を安全に食べるための3つのテクニック
- 穴あけ加工をする(繊維を断つ):
これが最も効果的です。
おろし金の突起部分を海苔に押し当てるか、フォークでブスブスと細かく穴を開けます。
最近では100円ショップで「海苔パンチ」という便利グッズも販売されています。
これにより海苔の繊維が分断され、弱い力でも簡単に噛み切れるようになります。 - 刻み海苔にする(形状を変える):
一枚の海苔で巻くことにこだわらず、細かく刻んだ海苔をご飯の周りにまぶす「裏巻き風」や「まぶしスタイル」にします。
これなら喉に張り付く心配はほぼありません。海苔の風味はそのままに、安全性を最大限に高められます。 - ラップで蒸らす(水分調整):
巻いた直後の海苔はパリパリしていて噛み切れません。
巻いたらすぐにラップで包み、そのまま10分〜20分ほど置いておきましょう。
ご飯の水分が海苔に移り、しっとりと柔らかく馴染みます。
噛み切りやすくなるだけでなく、海苔とご飯が一体化して崩れにくくなるメリットもあります。

また、海苔だけでなく中に入れる具材選びにも配慮が必要です。
特に注意したいのが、キュウリやイカなど「弾力があって噛み切りにくいもの」や「硬いもの」です。
キュウリは丸かじりの醍醐味ではありますが、1歳半の子には危険です。
皮をむいて薄くスライスするか、スティック状にして柔らかくなるまで下茹ですることをお勧めします。
または、最初から柔らかいアボカドや、茹でたホウレンソウなどを選ぶのも良いでしょう。
そして最後に、最も重要なのが「サイズ」です。
恵方巻きの伝統的な食べ方は「切らずに一本丸かじり」ですが、これは1歳半児にとっては窒息のリスクを高める行為でしかありません。
文化的な形式よりも、子供の安全が最優先です。
必ずお子さんの一口サイズ(2〜3cm幅)にカットして提供してください。
「丸かじりする真似」をして雰囲気を楽しむだけに留め、実際に食べる時はカットしたものあげる、というスタイルがスマートです。
市販やコンビニの恵方巻きを取り分けるコツ
節分当日は平日であることも多く、「仕事や家事で忙しくて手作りする時間がない」「大人の分を買うついでに子供の分も用意したい」というケースも当然ありますよね。
そんな時、スーパーやコンビニで売られている恵方巻きを、1歳半の子供に食べさせても良いのか悩むところです。
結論から言うと、市販品をそのまま与えるのはNGですが、工夫して「リメイク」すれば食べられる可能性はあります。
市販の恵方巻きには、いくつかのハードルがあります。
まず「味付けの濃さ」です。
保存性を高めるため、酢飯には大量の砂糖と塩が使われており、具材もしっかりと味付けされていることが多いです。
次に「具材の大きさ」と「生魚」です。
豪華な恵方巻きほど具材が大きく、噛み切れないものが含まれている確率が上がります。
もし市販品を利用する場合は、以下の手順で「子供用ちらし寿司」にリメイクしてあげるのがおすすめです。

市販品のリメイク手順
- 海苔とご飯は避ける:
味の濃い酢飯と、噛み切りにくい海苔は親御さんが美味しくいただきましょう。子供には具材だけを取り出して使います。 - 具材を厳しく選別する:
玉子焼き、かんぴょう、高野豆腐、加熱された穴子などは、比較的安心して使えます。
ただし、味付けが濃い場合はお湯でさっと洗うか、少量にとどめます。
生魚、大きなキュウリ、桜でんぶ(着色料や糖分が気になる場合)は取り除きます。 - 細かく刻んで家庭のご飯と混ぜる:
取り出した具材を5mm〜1cm角程度に細かく刻みます。
これを自宅で炊いた白い軟飯に混ぜ込めば、彩り豊かな「節分ちらし寿司」の完成です。
この方法なら、親御さんの恵方巻きと同じ具材を使っているため、「一緒だね」という共有感を持つことができます。
また、衛生面にも注意が必要です。
市販の恵方巻きは作られてから時間が経過している場合があるため、購入後はすぐに冷蔵庫に入れ(食べる直前に少し温めるとご飯が柔らかくなります)、消費期限内であってもなるべく早く食べるようにしましょう。
基本的には、アレルギーや添加物、衛生面を完全にコントロールできる手作りが最も安心ですが、無理のない範囲で市販品を賢く活用するのも一つの手です。
節分の豆の代わりになる安全な食べ物
節分といえば「鬼は外、福は内」の豆まきが欠かせません。
しかし、この「節分豆(炒り大豆)」や落花生は、小さな子供にとって非常に危険な食べ物であることをご存知でしょうか。
以前は「3歳頃までは控えるように」と言われていましたが、現在では消費者庁から、「硬い豆やナッツ類は5歳以下の子どもには食べさせないで」という、より厳しい注意喚起が出されています。
乾燥した豆は硬くて噛み砕くのが難しく、破片が気道に入り込んで肺炎や気管支炎を起こすリスクがあります。
さらに恐ろしいのは、豆が丸ごと気管に入ってしまった場合です。
豆は気管内の水分を吸って短時間で膨張するため、気道を完全に塞いでしまい、窒息による死亡事故につながるケースも報告されています。
また、食べるだけでなく、好奇心から鼻の穴に豆を詰めて取れなくなってしまう事故も意外と多いのです。
(出典:消費者庁『食品による子どもの窒息・誤嚥(ごえん)事故に注意!』)
「じゃあ豆まきはできないの?」とがっかりする必要はありません。
安全に豆まきを楽しみ、美味しく食べるための代替品がたくさんあります。
- たまごボーロ(最強の代替品)
1歳半のお子さんに最もおすすめなのが「たまごボーロ」です。
形が丸くて豆に似ているため、豆まきの気分を十分に味わえます。
最大の特徴は、口に入れると唾液ですぐに溶ける安全性です。
小袋に入ったタイプ(連なっているものなど)を使えば、袋のまま投げることができるので、床に落ちても汚れず、後で回収して衛生的に食べることができます。
これは掃除の手間も省けて一石二鳥ですね。 - 大豆製品を活用する
「やはり節分だから大豆のパワーを取り入れたい」という場合は、形状を変えて食事に取り入れましょう。
燥豆ではなく、柔らかく煮た「煮豆」や、ご飯に混ぜやすい「ひきわり納豆」、風味豊かな「きな粉」などを活用します。
きな粉をかけたヨーグルトや、煮豆を混ぜたご飯なら、窒息のリスクなく大豆の栄養を摂取でき、節分の行事食としての意味合いも保てます。

最近では、スーパーの節分コーナーで「マシュマロ」や「ラムネ」など、子供が喜ぶお菓子が個包装で売られていることもあります。
これらを「福豆」の代わりに撒くのも楽しいですね。
また、食べ物ではありませんが、新聞紙を丸めたボールや、フェルトで作ったボールを豆に見立てて「鬼退治ごっこ」をするのも、安全で盛り上がりますよ。
恵方巻きに合う献立と付け合わせメニュー
恵方巻きをメインにするとして、他には何を作ればいいでしょうか?
恵方巻きはご飯と具材が一体になっているため、それだけで炭水化物とある程度のタンパク質、野菜が摂れますが、1歳半の食事としては水分が不足しがちです。
海苔巻きは口の中の水分を奪いやすく、飲み込みにくさを感じることがあるため、食事の際の汁物は必須アイテムと言えます。
そこでおすすめなのが、具だくさんの「鬼除け汁」です。
一般的には豚汁やけんちん汁のことですが、節分に合わせてそう呼ぶことで特別感が出ます。
大根、人参、里芋、ごぼうなどの根菜類を、子供が食べやすい大きさに切り、くたくたになるまで柔らかく煮込みます。
汁物を一緒に摂ることで、恵方巻きが喉を通りやすくなり、誤嚥防止にも役立ちます。
また、野菜のビタミンや食物繊維もしっかり補えます。

主菜として、節分には「イワシ」を飾る風習がありますね。
しかし、イワシは小骨が多く、そのまま焼いて食べるのは幼児にとってハードルが高い魚です。
イワシを取り入れたい場合は、フードプロセッサーですり身にして「つみれ汁」に入れるか、骨を丁寧に取り除いてたたき、豆腐と混ぜてふんわりとしたハンバーグにするのがおすすめです。
これなら骨を気にせず、DHAなどの栄養をたっぷり摂ることができます。
副菜やデザートには、彩りを意識したメニューを添えましょう。
例えば、茹でたブロッコリーとカリフラワーで「赤鬼と青鬼」に見立てたり、イチゴやミカンなどのフルーツを添えたりすると、食卓がパッと明るくなります。
「鬼のパンツ」をイメージして、カボチャサラダに海苔で模様をつけるのも可愛いですね。
1歳半におすすめの恵方巻きレシピ4選
それでは、ここからは実際に1歳半のお子さんが喜んで食べてくれる、安全で美味しい恵方巻きレシピをご紹介します。
「手作り」といっても、難しい技術は必要ありません。
いつもの食材を使って、少し形を変えるだけで立派な行事食になります。
今回は、アレルギーや好みに合わせて選べるよう、4つのバリエーションを用意しました。
どのレシピも「安全性」と「食べやすさ」を最優先に考えています。
お子さんと一緒に作れる工程もあるので、ぜひ「巻き巻きするの楽しいね」と声をかけながらチャレンジしてみてください。

噛み切れない海苔を加工した基本の海苔巻き
まずは、見た目は本格的だけど驚くほど食べやすい、基本の海苔巻きです。
「せっかくの節分だから、やっぱり黒い海苔で巻きたい!」という方はこちらをお試しください。
ポイントは、前述した通り海苔にひと手間加えて「物理的に噛み切れる」状態にすることです。
具材には、子供が大好きなツナや、加熱して甘みを引き出した野菜を使います。
| 材料(1本分) | 分量・下準備 |
|---|---|
| 軟飯 (少し柔らかめのご飯) | 80g程度(お子さんの食べる量に合わせて調整) |
| 焼き海苔 | 全形1/4枚(正方形に近い形になります) |
| ツナ水煮缶 | 大さじ1(お湯をかけて塩分・油分を抜き、水気を切る) |
| 人参 | 5mm角のスティック状にし、指で潰せるくらい柔らかく茹でる |
| 小松菜やほうれん草 | 柔らかく茹でて水気を絞り、1cm程度に刻む |
作り方
- 海苔の加工(最重要):
焼き海苔をまな板に置き、おろし金の突起部分を上からまんべんなく押し当てます。または、フォークを使って全体にプチプチと穴を開けます。光にかざすと無数の穴が見える状態になればOKです。これで繊維が切れ、噛み切りやすくなります。 - ご飯の準備:
温かい軟飯を用意します。風味付けに少量のすりごまや、湯通ししたしらすを混ぜ込むと栄養価と旨味がアップします。酢飯にする場合は、お酢の酸味を嫌がる子も多いので、極少量のお酢と砂糖のみで「ほんのり風味」をつける程度にするか、無理せず白いご飯のままでいきましょう。 - 巻く:
ラップを広げ、その上に加工した海苔を置きます。海苔の上にご飯を薄く広げますが、奥側1cmほどは糊代として空けておきます。手前側に具材を一列に並べ、ラップごと持ち上げて、手前から奥に向かってくるくると巻きます。 - 馴染ませる(蒸らし):
巻き終わったら、キャンディのようにラップの両端をねじって留めます。この状態で15分ほど置いておきましょう。ご飯の熱と水分で海苔がしっとりと柔らかくなり、全体が馴染んで崩れにくくなります。 - カット:
ラップを巻いたままの状態で、包丁で2〜3cm幅の一口サイズにカットします。包丁を水で濡らすと断面がきれいに切れます。最後にラップを外して盛り付ければ完成です。

薄焼き卵で作る可愛いトラ柄恵方巻き
「海苔はやっぱり消化が心配…」「もっと子供らしい可愛い見た目にしたい」という方におすすめなのが、薄焼き卵を使ったレシピです。
節分の鬼のパンツをイメージした「トラ柄」に仕上げることで、イベント感満載の一品になります。
卵の黄色が食卓を明るくし、子供の食欲をそそること間違いなしです。
材料のポイント
薄焼き卵をきれいに作るコツは、卵液に水溶き片栗粉を入れることです。
卵1個に対して、水溶き片栗粉(片栗粉小さじ1+水小さじ1)と少量の砂糖・塩を加えてよく混ぜてから焼きます。
片栗粉が入ることで卵の生地が破れにくくなり、しっとりとした食感になるため、パサパサ感が苦手な子供でも食べやすくなります。

トラ柄の作り方と巻き方
- トラ柄の準備:
焼き海苔をハサミで細長くカットします(長さ2〜3cm、幅3mm程度)。これを5〜6本用意しておきます。 - 焼く:
卵焼き器(フライパンでも可)を弱火で温め、薄く油を敷きます。卵液を流し入れる前に、カットした海苔をフライパンの上にランダムに並べます。 - 卵液投入:
海苔が動かないように、静かにその上から卵液を流し入れます。表面が乾いてきたら裏返し、さっと焼いて取り出します。これで海苔が埋め込まれた「トラ柄」の薄焼き卵の完成です。 - 巻く:
焼き上がった卵の粗熱が取れたら、トラ柄の面が外側(下側)になるようにラップの上に置きます。ご飯は白いご飯でも良いですが、ケチャップライス(薄味)にすると赤と黄色のコントラストが鮮やかになります。具材には魚肉ソーセージやスティックチーズなど、子供が好きなものを芯にして巻きましょう。
食パンで巻くロールサンド恵方巻き
「ご飯を炊くのが面倒」「朝食やランチで手軽に済ませたい」という場合は、ご飯ではなく食パンを使った洋風恵方巻きはいかがでしょうか。
手も汚れにくく、準備も片付けも簡単なので、忙しいママの強い味方です。
作り方のコツ
- パンを潰して薄くする:
サンドイッチ用の食パン(耳なし・8枚切りや10枚切り相当)をラップに乗せ、麺棒を使ってコロコロと薄く伸ばします。パンの気泡を潰してペタンコにすることで、生地の密度が高まり、巻いても割れにくくなります。また、薄くなることで子供が大きな口を開けなくても食べやすくなります。 - 接着剤を塗る:
パンの表面全体に、「接着剤」の役割になるペーストを塗ります。水切りヨーグルト、薄く塗ったジャム、マッシュしたカボチャやサツマイモなどがおすすめです。端までしっかり塗ることで、巻いた後に剥がれてくるのを防げます。 - 具材の選び方:
おかず系なら、ツナマヨ(マヨネーズは少量で)や、薄くスライスしたチーズ、茹で野菜。スイーツ系なら、バナナやイチゴなどが芯にしやすく、断面もきれいです。

くるっと巻いた後は、ラップできっちりと包み(キャンディ包み)、冷蔵庫で10分ほど休ませて形を落ち着かせます。
カットする際は、パンが潰れないように優しく切りましょう。
仕上げにきな粉をまぶせば、香ばしい節分風味のロールサンドになりますよ。
納豆を使った手づかみ食べしやすい細巻き
最後は、栄養満点で子供たちにも大人気な納豆巻きです。
納豆は良質な植物性タンパク質源であり、発酵食品としてお腹の調子も整えてくれます。
納豆のネバネバがご飯同士をくっつける役割を果たしてくれるので、ポロポロとこぼれにくく、手づかみ食べの練習にも最適なメニューです。
安全に作るためのポイント
納豆は必ず「ひきわり納豆」を使用するか、普通の納豆であれば包丁で細かく叩いてから使ってください。
大粒の納豆は、1歳半の子には噛み砕きにくく、ツルッと喉に入って詰まるリスクがあるため避けましょう。
また、おすすめのテクニックとして、「ご飯と納豆をあらかじめ混ぜておく」方法があります。
ボウルに軟飯、ひきわり納豆(タレはなしか極少量)、青のりなどを入れてよく混ぜ合わせます。
こうすることで、納豆がご飯全体に行き渡り、どこを食べても納豆の味がする上に、巻く作業が格段に楽になります。

海苔(穴あけ加工済み)の上に、この「納豆ご飯」を細長く乗せて巻くだけ。
太巻きにする必要はありません。お子さんの小さな手に収まる「細巻き」サイズで作ってあげましょう。
具材が中心にある必要もなく、全体が納豆ご飯なので、不器用さんでも失敗知らずです。
醤油などのタレは使わず、納豆と青のりの風味だけで十分に美味しく食べられます。
【まとめ】1歳半の恵方巻きレシピで楽しい節分を
1歳半のお子さんと過ごす節分は、一生に一度きりの大切な思い出になります。
言葉も少しずつ理解し始め、「鬼さん怖いね」「美味しいね」といったコミュニケーションが取れるようになるこの時期は、行事を楽しむのにぴったりのタイミングです。
大人と同じものを食べたがる時期ですが、そこはグッと堪えて、お子さんの成長段階に合わせた「安全第一」のメニューを用意してあげることが親御さんの愛情です。
今回ご紹介したように、海苔に穴を開けたり、薄焼き卵やパンで代用したりするほんの少しの工夫で、誤嚥のリスクは大きく減らすことができます。
また、生魚を使わなくても、ツナや野菜、納豆などで十分に美味しく、彩り豊かな恵方巻きは作れます。
食卓を囲むときは、ぜひテレビを消して、家族みんなの顔が見えるように座ってください。
「今年はみんなで(その年の恵方)を向いて食べようね」と話しかけたり、願い事をしたりしながら、楽しい雰囲気作りを心がけましょう。
手作りの恵方巻きを頬張るお子さんの笑顔は、きっと何物にも代えがたい宝物になるはずです。
安全で美味しい恵方巻きが、お子さんの健やかな成長のエネルギーになりますように。
※本記事の内容は一般的な情報に基づいています。お子様の噛む力や飲み込む力、アレルギーの有無には個人差がありますので、食事の際は必ず保護者の方がそばで見守り、お子様の様子を見ながら無理のない範囲で与えるようにしてください。万が一の事故を防ぐため、食事中は目を離さないようにしましょう。