茨城県南部に位置する河内町。冬の夜空を彩る「かわちイルミネーション」について、会場が「水と緑のふれあい公園」であることや、大きな池があるという特徴から、
「もしかしてイルミネーションの中をボートに乗って進めるの?」
「ディズニー映画のラプンツェルのようなランタンの光景を水上から見られるのでは?」
と、ロマンチックな期待を抱く方はきっと多いはずです。水面に揺れる光の中を優雅に進む体験ができたら、最高のデートや家族の思い出になるだろうと想像が膨らみますよね。
しかし、現地の詳細な情報を紐解いていくと、そこには予想とは少し違う、けれどボート以上に感動的な「ある理由」が存在することを知りました。
この記事では、気になっている方も多い「ボート」に関する疑問の真実から、知らずに行くと絶対に後悔するアクセスの落とし穴、そして地元の人しか知らないような穴場の楽しみ方まで、これから足を運ぶあなたが120%楽しむための情報を余すことなくお伝えします。
- ボートには乗れないが水面が鏡となる「逆さイルミ」こそが最大の絶景である理由
- 入場料も駐車場も無料なのに50万球という関東屈指の規模を誇るイベントの詳細
- 公共交通機関のバスで行くと帰りの便がなくなるという衝撃的なアクセスの注意点
- 冬の花火やこたつ席など、他では味わえないユニークな企画と快適に過ごすコツ
本記事の内容
かわちイルミネーションにボートはない?水面の絶景を解説
まず、多くの人が検索している「かわち イルミネーション ボート」という疑問について、明確な結論からお話ししなければなりません。会場となる「かわち水と緑のふれあい公園」の中心には不動免沼(ふどうめんぬま)という広大な池がありますが、イルミネーション開催期間中を含め、ここではボートの貸し出しや運行は一切行われていません。
「えっ、ボートに乗れないの?それじゃあ楽しみが半減だ」とがっかりされた方もいるかもしれません。
しかし、どうか落ち込まないでください。
実は、ボートが運行していないことこそが、このイルミネーションを「絶景」たらしめている最大の要因なのです。
もしボートが水面を行き交っていたら、常に波が立ち、水面は揺れ続けてしまいます。
ボートがないからこそ、不動免沼の水面は静寂に包まれ、磨き上げられた鏡のような状態を保つことができるのです。
その結果、地上の光がそのまま水面に映り込む、息をのむほど美しい「リフレクション(反射)」が生まれます。

期間と点灯時間や料金無料の魅力を紹介
かわちイルミネーションの凄さは、その美しさだけではありません。「本当にこれで無料なの?」と疑いたくなるほどの圧倒的なスペックと、行政の本気を感じる開催期間の長さも大きな魅力です。
通常、大規模なイルミネーションイベントといえば、入場料だけで大人1名あたり1,500円から2,000円程度かかるのが一般的です。さらに駐車場代も別途必要になることが多いでしょう。しかし、河内町が主催するこのイベントは、地域活性化と多くの人に町の魅力を知ってもらうことを目的としているため、入場料も駐車場代も完全無料で開放されています。
かわちイルミネーション2025 開催データ
以下の情報は、2025-2026年シーズンの最新情報に基づいています。
- 開催期間:
2025年11月2日(日)~2026年2月15日(日) - 点灯時間:
17:00 ~ 21:00 - 会場:
かわち水と緑のふれあい公園(茨城県稲敷郡河内町長竿5412) - 電球数:
約50万球 - 料金:
入場無料・駐車場無料
※詳細な開催情報は変更になる場合があります。お出かけの際は必ずかわちイルミネーション公式ホームページをご確認ください。
特筆すべきは、開催期間が2月中旬まで続くという点です。多くのイルミネーションがクリスマス(12月25日)で終了してしまう中、ここでは年明けの1月はもちろん、バレンタインデーのシーズンまで毎日光が灯り続けます。「年末は忙しくて行けなかった」「クリスマス後の冬の楽しみがない」という方にとって、これほどありがたいスポットはありません。混雑が落ち着いた1月の平日に、澄んだ空気の中でゆっくりと光を楽しむという贅沢な時間の使い方も可能です。
会場へのアクセス方法と駐車場の場所
次に、現地へ向かうためのアクセス情報について詳しく解説します。会場となる「かわち水と緑のふれあい公園」は、茨城県の南端、利根川を挟んで千葉県と接する場所に位置しています。最寄り駅からはかなりの距離があるため、基本的には自家用車での来場が最も便利で現実的です。
【車でのアクセスルート】
首都圏中央連絡自動車道(圏央道)を利用する場合、「稲敷IC」または「稲敷東IC」が最寄りのインターチェンジとなります。ICを降りてからは、のどかな田園風景の中を走り、約15分から20分ほどで到着します。道中は信号も少なく非常に走りやすい道路が続きますが、夜間は街灯が少ない箇所もあるため、ハイビームを活用するなど安全運転を心がけてください。
また、千葉県成田市方面からのアクセスも抜群に良好です。東関東自動車道の「成田IC」からは約30分ほど。成田空港周辺でのショッピングや観光を楽しんだ後に、足を延ばして河内町のイルミネーションを見に行くというコースも非常に人気があります。
駐車場攻略ガイド
公園には約300台収容可能な無料駐車場が完備されています。「300台」と聞くと多く感じるかもしれませんが、人気のイベントだけに週末は混み合います。
- 平日:
比較的余裕があり、点灯時間の17時に到着しても問題なく駐車できることが多いです。 - 週末(土日祝):
17時~19時のピークタイムは満車になる可能性があります。
スムーズに停めたい場合は、まだ明るい16:30頃に到着し、車内で待機するか、公園内の遊具で子供を遊ばせながら待つのが賢い作戦です。 - 花火開催日:
この日だけは別格です。
16時台には駐車場が埋まることが予想されるため、極めて早めの行動が必要になります。
逆さイルミなどの見どころと写真スポット
検索で「ボート」と入力したあなたが求めていた感動は、間違いなくこの「逆さイルミ」を見ることで満たされるはずです。ここでは、会場内の具体的な見どころと、映える写真を撮るためのポイントをご紹介します。
会場である「かわち水と緑のふれあい公園」は、不動免沼をぐるりと囲むように約600メートルの遊歩道が整備されています。この遊歩道沿いに展開されるイルミネーションは、日本の四季をテーマにした4つのゾーンで構成されており、歩みを進めるごとに異なる色と世界観を楽しむことができます。
| エリア | テーマカラー | 演出内容と撮影ポイント |
|---|---|---|
| 春エリア | ピンク・緑 | 【桜と新緑】 春の訪れを告げる桜並木をイメージした 温かなピンク色の光が続きます。 ここでは河内町のキャラクター「かわち丸」の プロジェクションマッピングも見られ、 子供たちに大人気のスポットです。 桜色のトンネルを背景にポートレートを撮ると、 顔色が明るく綺麗に写ります。 |
| 夏エリア | 青・紫・白 | 【紫陽花と雨】 町のシンボル花であるアジサイをモチーフにしたエリア。 特筆すべきは、頭上に吊るされた 無数の「アンブレラ(傘)」の装飾です。 光を透過するカラフルな傘と 青いLEDが織りなす空間は非常に幻想的で、 InstagramなどのSNSでもよく見かける 人気のフォトスポットです。 |
| 秋エリア | ゴールド・橙 | 【実りの稲穂】 日本有数の米どころである河内町を象徴するメインエリア。 一面に広がるゴールドの光は、 たわわに実った稲穂の海を表現しています。 豊かさと温かみを感じるこのエリアは、 見ているだけで心が安らぎます。 水面への反射が最も美しく見えるのも、 光量の多いこのエリア周辺です。 |
| 冬エリア | シャンパン・白 | 【雪と星空】 凛とした冬の空気を表現した、高さ20mに及ぶ 巨大ツリーや光のトンネルが登場します。 シャンパンゴールドとホワイトの上品な光は、 カップルのデートに最適。 トンネルの中に入り、広角レンズで撮影すると、 光に包まれた没入感のある写真が撮れます。 |
【逆さイルミを綺麗に撮るコツ】
水面反射(リフレクション)を撮影する際は、カメラやスマートフォンをできるだけ低い位置(ローアングル)に構えるのがポイントです。水面ギリギリの高さからレンズを向けることで、実像と虚像(水面の光)の境界が曖昧になり、上下対称の不思議な世界を切り取ることができます。風のない日は特に水面が穏やかになり、鏡面効果が高まるので、天気予報で風速もチェックしておくと良いでしょう。

クリスマスに開催される花火イベントの詳細
かわちイルミネーションのハイライトとも言えるのが、クリスマスシーズンに行われる花火の打ち上げです。2025年は、12月20日(土)に「かわちクリスマスイルミネーション2025」としての開催が予定されています。
冬の花火には、夏の花火とは違った良さがあります。冬は空気が乾燥していて塵が少ないため、光が散乱せず、花火の色が非常にクリアに鮮やかに見えるのです。さらに、ここでは地上50万球のイルミネーションが点灯している状態で花火が上がるため、夜空の花火、地上のイルミネーション、そして水面に映るその両方という、視界の全てが光で埋め尽くされる「トリプル・コラボレーション」を楽しむことができます。

ただし、この感動を味わうためには「覚悟」も必要です。花火開催日は期間中で最も混雑する一日となります。駐車場は早い時間帯に満車となり、周辺道路も渋滞が発生します。「花火開始直前に行けばいいや」と考えていると、会場に辿り着く前に花火が終わってしまうこともあり得ます。この日に限っては、午後3時〜4時頃には現地入りし、明るいうちから場所を確保してキッチンカーグルメを楽しむくらいの余裕を持ったスケジュールを組むことを強くおすすめします。
毎日楽しめるキッチンカーや屋台のグルメ
「花より団子」ではありませんが、綺麗な景色を見た後は、美味しいものでお腹も満たしたいですよね。かわちイルミネーションの素晴らしい点は、週末だけでなく期間中は毎日キッチンカーが出店していることです。
多くの地方イベントでは「飲食ブースは土日のみ」というケースが少なくありません。せっかく平日の空いている時間を狙って行ったのに、温かい飲み物一つ買えなかった…という経験をしたことがある方もいるでしょう。しかし、ここではそんな心配は無用です。出店数は日によって異なりますが、常に温かいメニューを提供するキッチンカーが待機しています。

予想されるメニューとしては、冷えた体に染み渡るホットスープ、淹れたてのコーヒー、小腹を満たすクレープや唐揚げ、ポテトなどが定番です。会場内には「あずまや」と呼ばれる屋根付きの休憩所やベンチが点在しており、座ってゆっくり食事をとることができます。また、あまりに寒い日は購入した商品を車に持ち帰り、暖房の効いた車内でイルミネーションを遠目に眺めながらピクニック気分で味わうのも、車来場ならではの楽しみ方です。
かわちイルミネーションでボート以外の楽しみ方と注意点
ここまで、かわちイルミネーションの魅力的な側面を中心にお伝えしてきましたが、ここからは少し視点を変えて、訪問前に必ず知っておくべき「現実的な注意点」や「裏技的な楽しみ方」について解説します。特に交通手段に関する情報は、知らずに行くと取り返しのつかない事態になりかねないため、じっくりと読み込んでください。

バス利用は危険?帰りの時刻表を確認
この記事の中で最も重要な警告です。もしあなたが「車がないから電車とバスで行こう」と計画しているなら、その計画は今すぐ見直す必要があります。なぜなら、かわちイルミネーション会場への公共交通アクセスは、「行きはよいよい、帰りは怖い(というか帰れない)」という状況だからです。
最寄り駅である関東鉄道竜ヶ崎線の「竜ケ崎駅」からは、河内町方面へのコミュニティバスが運行されています。行きの便を見ると、13:48発、16:40発、18:45発などがあり、これらに乗れば会場である「河内役場前(公園の目の前)」に到着することは可能です。
しかし、問題は「帰り」です。
【最重要警告】帰りのバスがありません
河内役場前から竜ケ崎駅方面へ戻る上りバスの最終便は、なんと15:15発です。
イルミネーションの点灯開始は17:00ですから、光が灯る頃には、駅へ戻るバスはすべて終了しています。
「バスがダメならタクシーを呼べばいい」と思われるかもしれませんが、河内町は流しのタクシーが走っているエリアではありません。アプリで配車しようとしても、エリア外であったり、到着までにかなりの時間がかかったりするリスクが高いです。最悪の場合、真っ暗な中で移動手段を失い、途方に暮れることになってしまいます。
したがって、かわちイルミネーションへのアクセスは、自家用車またはレンタカーの利用が事実上の必須条件と言えます。どうしても免許がない場合は、竜ケ崎駅や成田線滑河駅(千葉県側)からタクシーを利用し、そのタクシー運転手さんに「帰りも迎えに来てもらえるか」を交渉して予約しておくのが唯一の安全策です。この点だけは、本当に注意してください。
予約して楽しむこたつエリアの体験
寒い冬の夜、イルミネーションは見たいけれど、寒風に吹かれ続けるのは辛い…そんなジレンマを解決する、画期的かつユニークなサービスが用意されています。それが「こたつ de イルミ」です。
なんと、イルミネーションが見える特等席に本物の「こたつ」が設置され、靴を脱いでぬくぬくと温まりながら鑑賞できるのです。日本の冬の象徴であるこたつに入り、目の前には50万球の光の世界。まるで自宅のリビングごとおとぎの国にワープしたかのような不思議な体験は、他では絶対に味わえません。

このこたつ席は、例年大変な人気を集めています。基本的には事前予約制となっており、利用には特定の飲食メニューの注文が必要になる場合が多いです。家族で鍋を囲むようなプランが登場することもあります。「絶対にこたつに入りたい!」という方は、訪問日が決まり次第、町の広報や公式サイトで予約方法を確認し、早めに席を確保することをおすすめします。こたつに入って写真を撮れば、SNSでの注目度も間違いなしです。
ペット同伴の可否やトイレの設置場所
かわちイルミネーションは、愛犬家の間でも「ドッグフレンドリーなイルミネーション」として知られています。会場となる公園は、屋外エリアであればリードを着用した状態でのペット同伴が可能です。
通路は幅広のアスファルトや石畳で舗装されている部分が多く、ワンちゃんも歩きやすい環境です。また、段差が少ないバリアフリー設計になっているため、ペットカートやベビーカーを押しての移動もストレスを感じません。光る首輪などを愛犬につけて、イルミネーションとのコラボ写真を撮影している飼い主さんもたくさん見かけます。
ただし、当然ながらマナーは厳守です。伸縮リードは短くロックし、他の来場者と交錯しないように配慮しましょう。また、排泄物は必ず持ち帰るのが鉄則です。

| トイレ情報 | 公園内には2箇所の公衆トイレがあります。 いずれも清掃が行き届いており、車椅子対応の多目的トイレも併設されています。 おむつ交換台も設置されている(東側トイレ等)ため、乳幼児連れのファミリーも安心です。 |
|---|---|
| 子供の遊び場 | イルミネーション点灯前の明るい時間帯であれば、公園内のネット遊具や芝生広場で子供を遊ばせることができます。 早めに到着して子供の体力を発散させてから、暗くなってイルミネーションを楽しむという流れが、子連れパパママの定石となっています。 |
雨の日の開催や中止情報の調べ方
冬の天気は変わりやすいもの。「行く予定だった日に雨マークがついているけれど、開催されるのかな?」と心配になることもあるでしょう。
かわちイルミネーションは、少雨程度であれば決行されます。実は、雨の日のイルミネーションには、晴れの日にはない美しさがあります。濡れたアスファルトの地面が光を反射し、足元まで光に包まれるような効果が生まれるのです。傘をさしての鑑賞になりますが、透明なビニール傘を使えば視界を遮らず、傘に落ちる雨粒が光ってとても幻想的です。
ただし、台風並みの暴風雨や、安全確保が困難な積雪などの場合は、開催中止や点灯時間の短縮が行われる可能性があります。開催の可否については、当日の午後などのタイミングで河内町の公式サイトや、観光協会の公式SNS(XやInstagram)でアナウンスされます。天候が怪しい日は、出発前に一度スマートフォンで最新情報をチェックする癖をつけておくと安心です。
【まとめ】かわちイルミネーションはボートなしでも魅力満載
結論として、かわちイルミネーションではボートに乗ることはできません。しかし、それは「乗れない」というネガティブな要素ではなく、「ボートがないからこそ実現する、完全な水面反射の絶景」を楽しむための重要な条件だったのです。
50万球という圧倒的な光量、四季を巡るストーリー性、そして期間中毎日開催かつ無料という驚きのホスピタリティ。これらは、遠方から車を走らせてでも見に行く価値が十分にあるものです。
公共交通機関でのアクセスには最大の注意が必要ですが、車で訪れる準備さえ整えれば、これほど満足度の高い冬のイベントはそうそうありません。
今年の冬は、大切な人と一緒に河内町へ足を運び、稲穂の里が贈る温かな光の魔法に包まれてみてはいかがかれしょうか。水面に映る「もう一つの世界」が、あなたを待っています。