街が煌びやかなイルミネーションに彩られ、お店のBGMがクリスマスソングに変わると、いよいよ自宅でもクリスマスツリーを飾る季節がやってきます。一年に一度の特別なイベントに向けて、オーナメントを一つひとつ選んだり、子供たちと一緒に飾り付けをしたりする時間は、何にも代えがたい幸福なひとときです。
しかし、ツリーのセットアップが完了し、少し離れた場所から全体を眺めたとき、ふと「ある違和感」に襲われたことはないでしょうか。美しく飾られた枝葉やキラキラと輝くイルミネーションの下、床に近い部分に目を落とすと、そこには無機質な金属製のスタンドや、プラスチックの緑色の土台がむき出しになっています。
「せっかくツリー本体は豪華なのに、足元だけ急に生活感が漂っている……」
近年人気の「アルザスツリー」やニトリ、IKEAなどのリアル志向のツリーは、枝ぶりこそ本物のように美しいのですが、それを支えるスタンド部分は機能性を重視した工業的なデザインであることがほとんどです。この足元が見えているだけで、まるで舞台裏が見えてしまっているような、少し残念な印象になってしまいます。
もちろん、この問題を解決するための「ツリースカート」や「足隠し(ツリーカラー)」といった専用アイテムは市販されています。しかし、インテリアショップやネット通販で探してみると、おしゃれな丸太風の囲いや編み込みバスケットは、安くても3,000円〜4,000円、本格的なものになると1万円を超えることも珍しくありません。「ツリー本体やオーナメントに予算を使い果たしてしまったから、足隠しにまで高額な出費はできない」というのが、多くのご家庭の本音ではないでしょうか。
そこで提案したいのが、身近な「100円ショップ」のアイテムを活用したDIYです。ダイソー、セリア、キャンドゥといったおなじみのショップには、実は足隠し作りに最適な素材が山のように眠っています。これらを少し工夫して組み合わせるだけで、総額数百円〜1,000円程度で、既製品に見劣りしないおしゃれな足隠しを作ることができるのです。
しかも、自作することのメリットはコストだけではありません。日本の狭い住宅事情に合わせて「ミリ単位でサイズ調整ができる」ことや、「オフシーズンにはコンパクトに折りたたんで隙間に収納できる」といった機能性を、自分の手で付加できる点にあります。
この記事では、「100均素材を使ったクリスマスツリー足隠し」の決定版アイデアをご紹介します。
素材の選び方から、絶対に失敗しないための採寸方法、そしてプロ級の仕上がりにするためのちょっとしたコツまで、余すところなく徹底解説します。
- 既製品のような高級感のある足隠しを、100均素材だけで驚くほど安く作る具体的なテクニック
- 自宅のツリーサイズにジャストフィットする「シンデレラフィット」なカバーの設計・計算方法
- クリスマスの時期以外は場所を取らない、折りたたみや分解が可能な収納特化型の構造
- DIY初心者でも安心して取り組める、各100円ショップごとの最適な素材選びと加工のポイント
100均でクリスマスツリーの足隠しをDIYする人気素材
最近の100円ショップの進化には目を見張るものがあります。単なる生活雑貨のお店ではなく、今や「ホームセンターの縮小版」と言っても過言ではないほど、本格的なDIY素材が充実しています。しかし、いざお店に行ってみると、あまりの商品数に「どれを使えばいいのかわからない」と途方に暮れてしまう方も多いはずです。
実は、ダイソー、セリア、キャンドゥの3大100円ショップには、それぞれ得意とする素材の傾向や、取り扱っているサイズに明確な違いがあります。ここでは、私が実際に複数の店舗をリサーチし、実際に製作して比較検証した結果に基づき、作りたいテイスト別に最適なショップと素材を厳選してご紹介します。

セリアの焼杉で、すのこ風のおしゃれな足元を作る
もしあなたが、ナチュラルテイスト、ヴィンテージ風、あるいはカフェのような落ち着いたインテリアを目指しているなら、まずは「セリア(Seria)」へ足を運んでください。セリアは「DIY女子」という言葉が流行する火付け役となっただけあり、おしゃれで見栄えのする木材のラインナップが圧倒的です。
その中でも、ツリーの足隠しとして私が最も推奨する最強アイテムが「焼杉(やきすぎ)」シリーズです。
なぜ「焼杉」を選ぶべきなのか:圧倒的な時短と美観
通常、ホームセンターや100均で売られている一般的な「すのこ」や「板材」は、桐や檜などの白木(無塗装の木材)であることがほとんどです。これらは白っぽく明るい色をしているため、そのまま使うと少し安っぽく見えたり、重厚感のあるクリスマスツリーのグリーンと馴染まなかったりすることがあります。
そのため、おしゃれに見せるためには「オイルステイン」や「水性ニス」といった塗料を購入し、刷毛で塗装し、数時間乾燥させるという工程が不可欠になります。DIYに慣れている方なら楽しい作業ですが、初心者の方や忙しい方にとっては、塗料の臭いや乾燥場所の確保も含め、大きなハードルとなります。
そこで活躍するのがセリアの焼杉です。この商品は、製造段階で表面を焼いて炭化加工してあります。パッケージから出した瞬間から、まるで長年使い込まれた古材のような、深みのあるダークブラウンの色合いと、浮き上がった木目の美しさを楽しむことができるのです。
塗装の手間がゼロで、買ってきたその場ですぐに組み立てられる。このスピード感と手軽さは、他の素材にはない圧倒的なメリットです。
初心者におすすめの「連結済みログフェンス」活用術
特にDIY初心者の方に強くおすすめしたいのが、セリアの園芸コーナーで販売されている「焼杉ログフェンス」や「連杭(れんぐい)」といった商品です。
これらは、高さ15cm〜20cm程度の半円状の丸太が、最初からワイヤーや金具で横に連結されています。つまり、自分で板を並べて固定する必要すらないのです。

工具不要の「丸めるだけ」テクニック
作り方は至ってシンプルです。このログフェンスを4〜5個(ツリーのサイズに合わせて調整)購入し、それぞれの端にあるワイヤー同士をねじって繋ぎ合わせるだけ。たったこれだけで、円形の丸太風足隠しが完成します。
もしワイヤーが固くてねじりにくい場合は、ブラウンカラーの「結束バンド」を使用するのもおすすめです。結束バンドなら、ギュッと縛って余った部分をハサミで切るだけなので、さらに簡単かつ強固に連結できます。
この方法なら、制作時間はわずか5分〜10分程度。工具も接着剤も一切使わず、手も汚れず、あっという間に足元をログハウスのような温かみのある雰囲気に変えることができます。
ダイソーのレンガシートで北欧風マントルピースに
ホワイトインテリアやモノトーンインテリア、あるいは海外の邸宅にあるような「マントルピース(暖炉)」風の足元に憧れるなら、ダイソーの素材がベストマッチです。ダイソーのDIYコーナーで、ひときわ存在感を放っているのが「クッションレンガシート」という商品です。
「ただのシール」ではない、立体感の秘密
リメイクシートと聞くと、ペラペラの壁紙シールを想像されるかもしれませんが、このクッションレンガシートは全くの別物です。厚さ約5mm〜1cmほどのポリエチレン発泡素材(スポンジ状の素材)で作られており、表面が本物のレンガのようにリアルに凹凸加工されています。
この物理的な厚みがあるおかげで、照明や自然光が当たると陰影が生まれ、遠目にはまるで本物のレンガや石材を積み上げたかのような重厚感と高級感を演出してくれるのです。特に「ホワイト」のカラーは人気が高く、ツリーの足元に巻くだけで、一気に北欧の冬のような洗練された空間を作り出せます。
継ぎ目を消す「ジグザグカット」の魔法
このシートを使って足隠しを作る際、プロのような仕上がりにするために絶対にやっていただきたいひと手間があります。それは「シート同士の継ぎ目」を目立たなくさせるカット技術です。
通常、シートは正方形や長方形で売られていますが、それをそのまま横に並べて貼ると、レンガの模様を無視した「直線の継ぎ目」ができてしまい、いかにも「貼りました感」が出てしまいます。これを防ぐために、以下の手順を試してみてください。
- シートを貼り合わせる際、直線のまま貼るのではなく、レンガのブロック形状(凹凸)に沿って、ハサミでジグザグにカットします。
- 隣り合うシートも同様に、対になるようにジグザグにカットします。
- パズルのピースをはめるように、凹凸を噛み合わせて貼り付けます。
こうすることで、継ぎ目がレンガの「目地(めじ)」の部分と同化し、どこで繋いだのかが全くわからなくなります。少し面倒に感じるかもしれませんが、この作業をするかしないかで、完成時のクオリティに雲泥の差が出ます。

エイジング塗装でさらにリアルに
さらにこだわりたい方は、100均のアクリル絵の具(黒や茶色)を水をつけずに筆に取り、カスカスの状態でレンガの表面を軽く撫でるように汚してみてください(ドライブラシという技法です)。真っ白なレンガにあえて汚れをつけることで、経年変化したアンティークレンガのような深みが生まれ、100均素材とは思えない迫力が出ます。
布やフェルトで巻くだけの縫わない簡単アイデア
「工作は苦手だし、ノコギリや接着剤を使うのはハードルが高い」「もっと柔らかく、優しい雰囲気の足元にしたい」という方には、木材やプラスチックではなく「布」を使ったアプローチが最適です。ダイソーやキャンドゥの手芸コーナーで手に入る「大判フェルト」や、インテリアコーナーの「ミニラグ」「ムートン風マット」を活用しましょう。
ミシン不要!ハサミ一本でできる即席ツリースカート
一般的な布(コットンやリネン)を使う場合、端がほつれてくるため、ミシンで縫ったり、布用ボンドで折り返して接着したりする「端処理」が必要になります。しかし、フェルト素材やフリース素材なら、その必要はありません。
作り方は驚くほどシンプルです。70cm×60cm程度の大判フェルト(ダイソーなどで季節商品として販売されています)を用意し、中心に向かってハサミで直線の切り込みを一本入れます。そして、中心部分をツリーの幹の太さに合わせて少し丸く(直径5cm〜10cm程度)切り抜くだけ。これで、あっという間に「ツリースカート」の完成です。
「切りっぱなしでもほつれない」というフェルトの特性を最大限に活かしたこの方法は、制作時間わずか3分。小さなお子様と一緒に、フェルトの端を波型にカットしたり、星型に切り抜いた別の色のフェルトをボンドで貼ったりと、工作感覚でデコレーションを楽しむのも素敵です。

異素材ミックスで高見えを狙う
フェルト一枚だけでは薄くて頼りない、少しチープに見えるかもしれないと心配な場合は、「重ね技」を使ってみましょう。
例えば、グレーのフェルトの上に、ひと回り小さい白いファーマット(300円〜500円商品として売られていることが多いです)を重ねてみてください。異素材を組み合わせることで奥行きが生まれ、リッチな印象になります。特に白いファー素材を足元にふんわりと巻き付けると、まるで雪が積もったようなロマンチックな演出ができ、LEDライトの光も柔らかく反射して非常に幻想的です。
キャンドゥの板材ならカット不要で箱型が作れる
キャンドゥは、他社にはない「絶妙なサイズ感」の板材が見つかる、DIY愛好家の間では知られた穴場スポットです。木工DIYで最もハードルが高く、失敗しやすい工程といえば「木材のカット」ではないでしょうか。ノコギリを使うと騒音が出ますし、真っ直ぐ切れずにガタガタになってしまったり、木屑の処理が大変だったりと、室内での作業には躊躇してしまいます。
「定尺ボード」をそのまま使う賢い設計
キャンドゥでは、20cm×30cmや、20cm×45cmといった、足隠しを作るのにちょうど良いサイズの「定尺(ていじゃく)の板材」が豊富にラインナップされています。この「そのまま使えるサイズ」を最大限に活用するのが、賢い100均DIYのコツです。
例えば、高さ25cm程度の板を4枚用意できれば、それをただ「ロの字型」に組み合わせるだけで、立派なウッドボックス型の足隠しになります。ノコギリを一切握ることなく、木工用ボンドと補強金具だけで組み立てられるので、マンションやアパートにお住まいで、大きな音を出したくないという環境の方に特におすすめの手法です。

タッカーを使った強力な固定方法
ボンドだけでは強度が不安という場合は、ダイソーなどで300円〜500円で売られている「タッカー(工作用ホッチキス)」を使ってみてください。板の裏側から、連結部分を跨ぐようにタッカーの針を打ち込むことで、ボンドと合わせてかなり強固に固定することができます。タッカーなら金槌で釘を打つような大きな音も出ず、「バチン!」という音だけで作業が進むので、夜間のDIYでも安心です。
麻袋や紙袋を活用してカフェ風インテリアを実現
もっと手軽に、カジュアルでラフな「カフェ風」や「男前インテリア」、あるいは「インダストリアル」な雰囲気を演出したい場合は、麻袋(ドンゴロス)や大型のクラフト紙袋(米袋など)を使うのが一番です。
100均の園芸・ラッピングコーナーはお宝の山
セリアやダイソーの園芸コーナーにある「ジュート野菜ストッカー(野菜保存袋)」や、ラッピングコーナーにある特大のギフトバッグを探してみてください。これらは100円〜200円程度で手に入り、加工もほとんど必要ありません。
麻袋の粗い質感は、ツリーの緑色や木製オーナメントとの相性が抜群で、置くだけで海外のマルシェで売られているツリーのような、こなれた雰囲気が出ます。
重要!「詰め物(アンコ)」でシルエットを作る
袋を使う際の最大の失敗ポイントは、ツリーのスタンドをただ入れただけで満足してしまうことです。それだけでは、袋がへにゃっとへたってしまい、中のスタンドの形が浮き出て見えたりして、非常に貧相に見えてしまいます。

ふっくら見せるプロの技「アンコ詰め」
袋の中に、丸めた新聞紙やプチプチ(気泡緩衝材)、あるいはオフシーズン用のオーナメントの空き箱などをたっぷりと詰めてください(これを業界用語で「アンコを入れる」と言います)。
袋をパンパンに膨らませることで、まるで本物の土が入った「重たい鉢植え」のような、どっしりとした安定感と可愛らしい丸みが生まれます。さらに、袋の底に重しとしてペットボトル(水入り)などを忍ばせておけば、ツリーの転倒防止にもなり一石二鳥です。
口元を麻紐で無造作に縛ったり、あえて外側に大きく折り返してラフさを出したりと、スタイリングの自由度が高いのも魅力です。お好みでステンシルシートを使って、英字で「XMAS」や「NOEL」といったロゴをスプレー塗装すれば、世界に一つだけのオリジナルポットカバーの完成です。
100均のクリスマスツリーの足隠しDIYの失敗しない方法
自分好みの素材が見つかったら、いよいよ製作に入りましょう。しかし、ここで焦って作り始めてしまうと、「完成したけどサイズが入らなかった」「すぐに壊れてしまった」「来年使おうと思ったら収納場所に困った」という失敗に繋がりかねません。
ここでは、確実に成功させるための具体的な手順と、長く使い続けるための注意点を詳細に解説します。

アルザスやニトリなどツリーのサイズを確認する
DIYで最も多く、かつ修正が効かない致命的な失敗が「作ったけれど、サイズが小さすぎてスタンドが入らなかった」というケースです。
特に近年大人気のアルザスツリー(Alsace)や、ニトリ(ベルフォレシリーズなど)、IKEA(Vinterfintなど)のヌードツリーは、本物の木のようなボリュームと迫力がある分、それを支えるスタンドの直径も意外と大きめに設計されています。感覚で「これくらいだろう」と作るのは絶対にNGです。必ずメジャーを持って、ご自宅のツリーのスタンドを最大まで広げた状態のサイズを計測してください。
スタンドサイズの目安と必要な内寸
一般的な家庭用ツリーのスタンドを広げた時の対角線長(直径)の目安は以下の通りです。
| ツリーの高さ | スタンド直径の目安 | DIY推奨内寸サイズ |
|---|---|---|
| 120cm / 150cm | 約40cm〜45cm | 一辺/直径 45cm〜50cm |
| 180cm | 約50cm〜55cm | 一辺/直径 55cm〜60cm |
| 210cm以上 | 約60cm〜70cm | 一辺/直径 65cm〜75cm |
ここで特に注意すべきは、「100均ですのこを買う際、幅が30cm〜40cm程度のものが主流である」という事実です。つまり、150cmクラス以上のツリーの場合、すのこをそのまま1枚使うだけでは、幅が足りずにスタンドがはみ出してしまうことがほとんどなのです。
この場合、「すのこ2枚を横に連結して幅広のパネルを作る」か、「L字型に組んだパーツを2つ作って前後から挟み込む」といった工夫が必須となります。材料を買う前に、必ず「作りたいサイズ」と「売っている素材のサイズ」を照らし合わせる、このワンステップが成功の鍵です。

プラダンとリメイクシートで丸太風に加工するコツ
円柱状(ドラム型)の足隠しを作りたい場合、芯材として最も優秀なのが「プラダン(プラスチックダンボール)」です。ホームセンターやダイソーで、50cm×35cm程度から、大きいものでは畳一畳分ほどのサイズまで販売されています。軽量で水に強く、カッターで簡単に切れる万能素材です。
しかし、プラダンをそのまま無理やり曲げようとすると、「パキッ」と折れ曲がって多角形になってしまい、綺麗な円になりません。美しいカーブを描くためには、ちょっとした加工が必要です。
美しいカーブを作る「スジ入れ(ハーフカット)」技術
プラダンを綺麗な円形にするためのプロの技が「スジ入れ」です。以下の手順で行ってください。
- プラダンを広げ、ストライプ状の「目(中空構造のライン)」を確認します。
- その目のラインに沿って、カッターの刃を当てます。
- 力を入れすぎず、「表面の一枚だけを切る」イメージで軽くスーッと切り込みを入れます。
裏側まで貫通させないように注意してください。 - これを2〜3cm間隔(細かいほど滑らかになります)で全体に行います。

この加工を施すことで、プラダンが驚くほどしなやかに、ぐにゃりと曲がるようになります。その上から木目調のリメイクシートを貼れば、継ぎ目のない美しい丸太風の足隠しが完成します。リメイクシートを貼る際は、空気が入らないように中心から外側に向かってタオルなどで押さえながら貼るのがコツです。
また、円を作るために必要なプラダンの長さは、小学校で習った「円周の公式(直径×3.14)」で求められます。例えば、直径50cmの円を作りたい場合、50 × 3.14 = 157cmもの長さが必要です。100均のプラダン1枚では足りないことが多いため、2〜3枚をガムテープで繋ぎ合わせて長い板を作ってから加工しましょう。
折りたたみ収納できる蝶番を使った連結テクニック
日本の住宅事情において、クリスマスの時期以外に大きな足隠しをどこに収納するかは切実な問題です。一年中出しっぱなしにするわけにはいきませんし、かといって分解してまた来年組み立て直すのも面倒です。
そこでおすすめなのが、板材やすのこを接着剤でガチガチに固定するのではなく、蝶番(ちょうつがい)を使って連結し、「折りたたみ式」にする方法です。
「屏風(びょうぶ)畳み」のロジック
4枚の板を四角く組む際、全ての角を固定するのではなく、パタンパタンと折りたためる「屏風」のような構造にします。具体的には、板を横一列に並べ、隣り合う板同士を蝶番で繋いでいくだけです。
こうすれば、ツリーを飾る時は「コの字」や「ロの字」にして立てることができ、オフシーズンにはパタンと折りたたんで厚さ数センチの板状にすることができます。これなら、家具の隙間やクローゼットの奥、ベッドの下などにスマートに収納可能です。

セリアのアンティーク蝶番がおすすめ
セリアには「アンティーク調」の装飾的な蝶番が豊富にあります。通常、蝶番は内側に隠すものですが、デザイン性の高い蝶番を選び、あえて「外側」に見えるように取り付けることで、デザインのアクセントになり、一層高見え効果が期待できます。
また、100均の木材は薄くて柔らかいため、いきなり太いネジを打ち込むと木が割れてしまうことがあります。キリなどで小さな下穴を開けてから、短めのネジをゆっくりと回し入れるか、木工用ボンドを少し塗ってからネジ止めすると強度が上がります。
ペットや床を守る安全対策と100均フェルト活用
小さなお子様が走り回るご家庭や、好奇心旺盛なペット(犬・猫)がいるご家庭では、見た目の美しさだけでなく、安全性への配慮も欠かせません。
バリ取りとヤスリがけは必須
100均の木材、特に安価なすのこなどは、加工精度が荒く、切り口に鋭い「バリ(ささくれ)」が残っていることがよくあります。組み立てる前に、必ずサンドペーパー(紙やすり)で表面や角を滑らかに整えましょう。ダイソーには、粗目から細目までセットになったサンドペーパーが売られています。まずは粗目の#100〜#120くらいでバリを取り、仕上げに#240〜#400くらいで表面を整えると、手触りが格段に良くなり、怪我の防止になります。
床を傷から守るフェルトパッド
自作した木製の足隠しをフローリングに直接置くと、掃除の際などに引きずってしまい、床に深い傷をつけてしまうリスクがあります。

底面の保護を忘れずに
完成した足隠しの底面(床に接する部分)には、必ず100均の「椅子脚用フェルトシール」や「キズ防止パッド」を貼ってください。これだけで床へのダメージを確実に防げますし、少し位置をずらしたい時もスムーズに動かせるようになります。
また、ペットがツリーの下に入り込んでスタンドを倒してしまうのを防ぐには、軽い布製やプラダン製よりも重量のある「すのこボックス型」を選び、さらに内側の見えない部分に2リットルのペットボトル(水入り)などの「重石」を置いて、物理的に動かないようにする対策も有効です。
消費者庁のデータ(出典:消費者庁『Vol.642 クリスマスやお正月―飾り物やプレゼントの誤飲に注意!』)によると、クリスマスシーズンには飾り付けに関連した子供の誤飲や転倒事故が増加する傾向にあります。足隠しを作る際は、子供が乗っても壊れない強度を持たせるか、あるいは逆にぶつかっても痛くない柔らかい素材(フェルトやクッションレンガ)を選ぶなど、ご家庭の状況に合わせた素材選びが重要です。
段ボールやゴミ箱を代用したリメイクアイデア
「材料を買いに行く時間がない!」「もっとエコに、家にあるもので作りたい」という場合は、家庭内の不用品をリメイクするのも一つの手です。発想の転換で、意外なものが立派な足隠しに変身します。
通販の段ボールがレンガに変身
通販で届いた大きめのしっかりした段ボールがあれば、捨てずに取っておきましょう。これをカッターで帯状にカットして繋ぎ合わせ、前述の「クッションレンガシート」や「木目調リメイクシート」を貼るだけで、立派な足隠しになります。段ボールの断面(波状の部分)が見えないように、上からマスキングテープや製本テープで縁取りをすれば、誰も中身が段ボールだとは気づかないでしょう。

ワイヤーバスケット(ゴミ箱)の逆転発想
また、意外な裏技として「ワイヤー製のゴミ箱」や「ランドリーバスケット」を使う方法があります。100均や300円ショップ、ニトリなどで売っている網状のゴミ箱の底を、金切りバサミやニッパーでパチパチと切り抜きます(怪我に注意してください)。そして、それを逆さまにしてツリーの足元にスポット被せるのです。
そのままでも黒いアイアンならインダストリアルな雰囲気でかっこいいですし、ワイヤーの隙間に太めの毛糸を交互に編み込んだり、内側に好みのファブリック(布)を入れたりすれば、オリジナルのバスケット風カバーになります。金属製やプラスチック製のゴミ箱は強度がしっかりしているため、ルンバなどのロボット掃除機がぶつかっても壊れにくく、掃除の際も気を使わなくて済むというメリットもあります。
今年の冬は100均でクリスマスツリー足隠しをDIY
ここまで、100円ショップの豊富な素材を活用したクリスマスツリー足隠しのDIYアイデアと、長く使うための製作テクニックをご紹介してきました。
「DIY」と聞くと、「専用の道具が必要なのでは?」「不器用な自分には無理かも」と難しく考えてしまうかもしれません。しかし、今回ご紹介した方法はどれも、特殊な電動工具や高度な木工技術を必要としないものばかりです。100均ならではの「連結済み商品」や「シール付きシート」を賢く利用することで、誰でも簡単に、かつ失敗なく作ることができます。
既製品を買えば数千円かかってしまうアイテムも、自分の手で作れば数百円〜1,000円程度で済みます。浮いたお金で、新しいオーナメントを買い足したり、ちょっと豪華なクリスマスディナーを楽しんだりすることもできるでしょう。そして何より、「自宅のツリーにぴったり合うサイズ」と「理想のデザイン」で作れることは、何にも代えがたい満足感をもたらしてくれます。
足元の無機質さを隠すだけで、ツリーの高級感と完成度は驚くほどアップし、お部屋全体の雰囲気がガラリと変わります。ぜひ今年の冬は、ご自身のスタイルに合わせたDIYに挑戦して、世界に一つだけの素敵なツリーで、心温まるクリスマスを迎えてみてください。